メイクをする人にとって、クレンジングは欠かせないアイテムのひとつです。しかし、さまざまな種類やテクスチャーのクレンジングがあるため、いったいどれを選べばいいかわかりませんよね。
自分の肌にあわないクレンジングを使用したり、適切な方法でクレンジングができていなかったりすると、肌トラブルにつながることもあります。 クレンジングを選ぶさいは、自分の肌タイプにあったものを選び、適切な使い方をしましょう。
この記事では、クレンジングの選び方や注意するポイントについて説明します。きちんと自分の肌にあったクレンジングを選び、理想の肌を手に入れましょう。
【肌質別】クレンジングの選び方
クレンジングを選ぶさい、なにを重視して選んでいますか?
クレンジングにはさまざまな種類やテクスチャーがあり、なにを基準に選べばいいかわかりませんよね。クレンジングを選ぶ基準は、自分の肌質や肌のコンディションにあわせて選ぶことをおすすめします。
肌質は「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」と4つの異なるタイプがあります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
乾燥肌 | ・肌の水分や皮脂が不足している状態・肌にうるおいがなく、カサカサしている |
脂性肌 | ・油分と水分がともに多い状態・皮脂がでやすく、ニキビや吹き出物ができやすい・毛穴が広がり安い |
混合肌 | ・乾燥している部分と皮脂が出やすい部分が混在している・頬や目元、口元まわりが乾燥しやすく、皮脂が多いTゾーンはテカリやベタつきが気になる |
敏感肌 | ・乾燥肌に加えて肌がヒリヒリしたり赤くなったり、かゆみがあったりする・環境によっても肌荒れをおこす |
季節や体調、年代によっても肌の状態はつねに変化します。定期的な肌質のチェックをおすすめします。
乾燥肌|クリームタイプのクレンジングがおすすめ
乾燥肌の人は、保湿力のあるクレンジングを選びましょう。洗浄力だけでなく保湿力もある「クリームタイプ」のクレンジングがおすすめです。うるおいを残しながらメイクを落とせて、すこやかな肌をキープできます。
脂性肌|オイルタイプのクレンジングがおすすめ
皮脂や汗の分泌が多くベタつきやテカリが気になる脂性肌の人は、しっかり皮脂を落とせる「オイルタイプ」のクレンジングがおすすめです。
また、脂性肌の人はベタつきを感じやすいため、さっぱりと洗い流せるアイテムを選びましょう。
混合肌|ジェルタイプのクレンジングがおすすめ
混合肌の人はTゾーンの皮脂が気になるいっぽうで、Uゾーンは乾燥しているといった脂性肌と乾燥肌の要素を持っています。肌の水分と油分を適度に保ちながら、メイク汚れを落とせる「ジェルタイプ」のクレンジングがおすすめです。
敏感肌|ミルクタイプのクレンジングがおすすめ
肌荒れや乾燥を引き起こしやすい敏感肌の人は、肌に負担をかけずにしっかり落とせるクレンジングを選びましょう。敏感肌用に処方された「低刺激設計のオイルタイプ」のクレンジングがおすすめです。また、普段のメイクが薄い人なら洗浄力の弱い「ミルクタイプ」もおすすめします。
なぜクレンジングをしないといけないの?
理想の肌を手に入れたいと思ったとき、化粧水や美容液ばかりに注目していませんか?しかし1番大切にしたいのは、じつはクレンジングなのです。
クレンジングにはただメイクを落とすだけでなく、顔についた汚れを落とし、その後に使うスキンケアアイテムの効果を高める役割があります。
メイクをするさい、化粧下地やファンデーション、コンシーラーなどを塗りますよね。メイク汚れをしっかり落としきれていないと、化粧水や美容液を塗ってもじゅうぶんに浸透せず、弾かれてしまいます。
肌にうるおいを与えるためには化粧水をたっぷり塗ることが大切だとされていますが、メイク汚れは水を弾く油分であり、きちんと落とさなければ化粧水の浸透を邪魔してしまうのです。
スキンケアばかりに力を入れるのではなく、クレンジングで肌の汚れを落とすこともとても大切なことだと理解しておきましょう。
【タイプ別】クレンジングの種類
クレンジングオイル
油分の多いオイルタイプは、濃いめのメイクもスルッとかんたんに落とせます。しかし洗浄力が強いため、肌への負担になることもあるので、選ぶさいには注意が必要です。いっぽうで、メイクを素早く落とせるぶん肌にクレンジングをのせている時間が少なく、摩擦も軽減できるため肌への刺激が少ないというメリットもあります。
リキッドクレンジング
リキッドクレンジングはみずみずしくサラサラとしたテクスチャーでメイクによくなじみ、さわやかな洗いあがりが特徴です。また、濃いめのメイクもすっきり落としやすく、ヌルつきが残りにくいのでさっぱりとした使い心地が好みの方におすすめです。
濡れた手で使えるものも多くあるため、入浴時に使いやすいのもうれしいポイントですよね。拭き取るタイプのリキッドクレンジングを使えば、外出時やバタバタしていてメイク落としがめんどうなときに便利です。
ジェルクレンジング
ジェルクレンジングは、なめらかな質感で滑りが良く、やさしい洗い心地なので肌への摩擦が少ないです。みずみずしく厚みのあるテクスチャ-なので、肌への摩擦を防いでメイクや汚れを絡めて落としやすいという特徴もあります。
水性タイプはさっぱりとした洗いあがりで、肌に負担をかけたくない人や薄づきメイクの人に向いています。
ウォータープルーフのマスカラなどは、クレンジング力が高い油性タイプのジェルクレンジングが適しています。
クレンジングバーム
クレンジングバームは、とろけるようになめらかな質感が特徴です。容器に入っている状態のときは固形ですが、体温で温めるとオイルのようななめらかな質感になり、するするとメイクになじみます。
クレンジングオイルと同様、メイクになじみやすく洗浄力が高いです。クレンジング後につっぱりにくいところも、クレンジングバームの特徴です。
また、メイクだけでなくお肌の汚れや余分な皮脂、古い角質などもオフすることができます。毛穴の黒ずみや角栓が気になるときに使うのもおすすめです。
クレンジングクリーム
クレンジングクリームは、クリームに含まれる油分がメイクになじんで汚れを落とします。厚みのあるクリームが肌を包み込み、肌への摩擦を抑えながらメイクを落とせます。
オイルタイプに比べるとクレンジング力は劣りますが、ミルクタイプやクリームタイプと比較するとクレンジング力は高めです。
また、クレンジングクリームは適度な皮脂を肌に残せるので、洗いあがりはしっとりしています。肌のバリア機能が低下した乾燥肌や敏感肌の人は、クレンジングクリームでマイルドに洗浄しましょう。
注意したいクレンジング方法
クレンジングの方法が間違っていると、肌に負担がかかってしまいます。クレンジングのさいに注意したいポイントを説明します。
クレンジング剤の量が少なすぎる
クレンジングが規定の量より少ないと、肌に摩擦が生じて負担がかかってしまいます。クレンジングはパッケージに記載されている量を守るようにしましょう。ただし、肌が乾燥している場合は少し多めに使っても問題ありません。
時間をかけすぎている
メイク汚れをしっかり落としたいからといって、長時間かけてクレンジングをするのは、肌によくありません。クレンジングに含まれる界面活性剤は肌のバリア機能に負担をかけてしまうため、短時間でおこなうほうが肌への負担を減らせます。
クレンジングを短時間で効率よくおこなうには、アイメイクやリップメイクには洗浄力の高いオイルクレンジングを使うなど、メイクにあったアイテムを選ぶことも重要なポイントです。
クレンジング時に肌をこすっている
摩擦は乾燥をはじめとするトラブルの原因になるため、肌にとって大敵です。クレンジングのさいにゴシゴシこすると、摩擦が発生して肌が乾燥しやすくなるため注意が必要です。指の腹を使い、優しくクルクルとクレンジングを肌になじませてください。
まとめ|自分の肌質に合ったクレンジングを選ぼう!
肌質別にクレンジングの選び方や注意するポイントを説明しました。
クレンジングにはさまざまな種類やテクスチャーがあるので、肌タイプや肌のコンディションによって自分にあったものを選びましょう。
【乾燥肌】保湿力のあるクリームタイプのクレンジング
【脂性肌】しっかり皮脂を落とせるオイルタイプのクレンジング
【混合肌】保湿しながらしっかり洗えるジェルタイプのクレンジング
【敏感肌】やさしい洗浄力のミルクタイプのクレンジング
クレンジングは、化粧水や美容液などのスキンケアをしっかり浸透させるために大切な工程のひとつです。
自分の肌にあったクレンジングをきちんと選び、理想の肌を手に入れましょう。