女性なら誰しも、美肌にあこがれますよね。美しい肌を保つためには、スキンケアやクレンジングが代表的ですが、方法によって期待できる効果が違います。なかでも評判が高く、近年で人気を集めているのが「炭酸パック」によるケアです。
炭酸パックを今までのスキンケアに取り入れることで、あなたの理想の肌に近づけますよ。本記事では、炭酸パックで期待できる効果や注意点などもあわせて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
炭酸パックとは？
炭酸パックは、ジェルや美容液、シートマスクに炭酸(二酸化炭素)が溶け込んでいるケア用品のことをさします。炭酸によるクレンジングは肌以外にも、身体・頭髪にも使われています。
実際、サロンでは炭酸水を使ったシャンプーが人気です。
しかし、「炭酸がどういう効果があるの？」という人もいると思います。
具体的に実感できる効果は、以下のとおりです。
炭酸パック｜期待できる7つの効果
炭酸パックには、さまざまな効果が期待できます。おもな効果は、以下の7つです。
- 血行を促進してターンオーバーをサポート
- いきいきした肌へ
- 角質層への浸透力向上
- 毛穴や表層の汚れを落とす
- 抗炎症作用（薬用有効成分が配合されている場合）
- トーンアップ
- ツヤやハリを与える
肌にとってメリットが多いので、普段のスキンケアに取り入れたいところです。それぞれの内容について、細かく解説していきます。炭酸パックが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
①血行を促進してターンオーバーをサポート
1つ目の効果は「血行を促進してターンオーバーをサポート」です。炭酸パックには、炭酸(二酸化炭素)が多く含まれています。二酸化炭素の分子はとても細かく、肌に触れると毛穴から角質層まで浸透し、血流の二酸化炭素濃度が増加します。
すると、からだは酸素を取り込もうと血管を広くするため、血流がよくなります。その結果、ターンオーバーをサポートしてくれるというメカニズムです。
正常なターンオーバーは、美肌をつくるうえでとても重要なのです。
②いきいきとした肌へ
2つ目の効果は「いきいきとした肌へ」です。炭酸パックの炭酸が肌に取り込まれると、肌の細胞へはたらきかけ、活発にします。肌が活発になると、以下の2つの効果が期待できます。
- 肌トラブルの防止
- 乾燥肌の防止
普段のスキンケアに炭酸パックをプラスすることで、さらに肌トラブルが改善しやすくなるのです。
また、炭酸パックにより、肌が活発になるメカニズムは、以下のとおりです。
- 血中に二酸化炭素を取り込む
- からだが酸素を取り込むためめぐりがよくなる
- 酸素や栄養素がすみずみまで行き届く
- 肌細胞が栄養素を吸収しやすくなる
さらに、血行が良くなると、からだにたまった余分なものを排出しやすくなります。
炭酸パックは、いきいきした肌を手に入れたい人におすすめのアイテムです。
③角質層への浸透力向上
3つ目は「角質層への浸透力向上」です。炭酸パックには、角質層への浸透力が向上する効果もあり、炭酸は分子が細かいため肌によくなじみます。炭酸以外に含まれているおもな成分は、以下の4つです。
- ビタミンC誘導体
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- ビタミンB
以上の4つが炭酸と一緒に角質層へ浸透することで、通常のスキンケア以上に美肌をサポートしてくれます。また、炭酸には表皮や角質層を広げる効果も期待できます。表皮や角質層が広がった状態でケアをすると、肌に有効な成分が浸透しやすくなるのです。
そのため、炭酸パックを使うときは、単体で使うのではなく、化粧水や美容液、乳液と合わせて使うことをおすすめします。多くのメーカーでは、炭酸パックの効果をさらに高めるために、以下のような使い方が推奨されています。
- お風呂でクレンジングをする
- 炭酸パックを使って肌ケア
- 炭酸パックを洗い流して普段のスキンケアをする
炭酸で肌に成分が角質層まで浸透しやすくなっているため、炭酸パックのあともしっかりケアすることが大切です。
④毛穴や表層の汚れを落とす
4つ目は「毛穴や表層の汚れを落とす」です。炭酸(二酸化炭素)には、毛穴の汚れや古い角質を落とす効果があります。ヘアサロンでは、炭酸水を用いたシャンプーやヘアケアが人気です。
炭酸は、通常の水やシャンプーでは落とせない汚れを洗い流せることから、ケアを受けた後は非常にすっきりします。炭酸パックも同様で、顔の古い角質や汚れを落としてくれます。炭酸のきめ細かい分子が、不要な汚れを吸い取ってくれるからです。
炭酸は水の分子よりも細かいため、水では洗い流せない細かい毛穴にまで入り込みます。そのため、より効果を実感したいなら、洗顔をした後に炭酸パックをすることをおすすめします。ある程度肌の汚れを落としてから、炭酸パックでさらにきれいにするようなイメージです。
毛穴がきれいになった状態で、炭酸パックの「ヒアルロン酸」や「ビタミンC誘導体」「美容液・化粧水の成分」などが角質層まで浸透することで、美肌をサポートしてくれるのです。
⑤抗炎症作用（薬用有効成分が配合されている場合）
5つ目は「抗炎症作用」です。炭酸パックを使うと、炭酸の影響から肌がピリピリすることがあります。なぜならば、二酸化炭素が角質層まで浸透して刺激を与えているからです。そのため、人によっては炎症を起こすという人もいます。
しかし、炭酸パックによっては、薬用成分が配合しており、抗炎症作用があるものもあります。
こちらのパックには、薬用有効成分が配合されており「肌荒れ」や「ニキビ」を予防できます。さらに、炭酸パックに含まれる二酸化炭素には、以下のような効果もあります。
- 古い角質や汚れを排出することで肌が受ける負担を減らせる
→老廃物を流すことでニキビや吹き出物を予防できる
そのため、吹き出物やニキビなどの肌トラブルを抱えている人に、炭酸パックは非常におすすめです。
⑥トーンアップ
6つ目は「トーンアップ」です。炭酸パックには、トーンアップ効果も期待できます。ひとの肌の色にはトーンがあり、トーンアップすることで美肌に見えます。
肌のトーンアップは、さまざまなことが作用して実感できます。なかでも重要なことは、以下の3つです。
- めぐりのケア
- 肌の活発化
- 古い角質の除去・角質洗浄
炭酸パックを使うと、3つともクリアできます。
また、一部の炭酸パックでは、メラニン生成に作用する薬用有効成分が配合されています。結果として、シミやくすみ、そばかすを予防するため、トーンアップにつながります。
しかし、一時的に使っただけではトーンアップにはつながりません。効果を実感したいなら、決められた量を決められた期間で使うことが大切です。
⑦ツヤやハリを与える
7つ目は「ツヤやハリを与える」です。美しい肌を手に入れるためには、肌のツヤやハリは必須です。しかし、年齢とともに失われていくため、スキンケアでカバーする必要があります。
肌のツヤやハリに必要なおもな成分は、コラーゲンです。からだの内側からはたらきかけるために、コラーゲンが含まれている食べ物を食べてもよいですし、スキンケアなどでカバーするのもよいでしょう。
また、その際に炭酸パックを取り入れることもおすすめです。炭酸パックを使うとめぐりがよくなり、コラーゲンの生成を助けます。さらに、コラーゲンが成分として含まれている炭酸パックは、より効果を実感できます。
スキンケアやクレンジングで実感できる効果には限界があります。今よりも美肌になりたいと思っているのなら、今までのスキンケアに炭酸パックをプラスするとよいでしょう。
炭酸パックを使う際の注意点
炭酸パックを使う際には、以下の3つの注意点があります。
- 可能な限りパッチテストをする
- 説明書を読んだうえで使用する
- 使用後の反応を見る
肌トラブルを起こさないためにも、正しく使うことが大切です。それぞれの内容について、細かく解説していきます。
可能な限りパッチテストをする
炭酸パックを使う場合、事前にパッチテストをすることをおすすめします。これは、炭酸パックに限った話ではなく、新しい美容液や化粧水などを使うときも同様です。肌が弱い方や敏感肌の方には、とくにおすすめします。
パッチテストをおこなう一番の理由は、使用後の肌トラブルを避けるためです。
実際、炭酸パックを使って肌に刺激が加わることで、炎症を起こす人も少なくありません。その多くが、肌に合わない成分が入っていたり、炭酸が強かったりすることが原因です。
そのため、顔に使う前に、一度肌の柔らかい二の腕や腕の内側にジェルを塗ってテストしましょう。
ジェルタイプでパッチテストをするなら、以下のやり方を推奨します。
- 液剤を少量作る
- 肌の柔らかい部分に塗る
- 炭酸パックの時間に沿って放置する
- 肌の変化を見る
肌の柔らかい部分でパッチテストをおこなうのは、アレルギーがあったときに炎症を起こしやすいからです。化粧水や美容液の場合は30分程度放置しますが、炭酸パックの場合はアイテムによって異なります。(目安：10〜15分程度)
パッチテストをして異常がなければ、本格的に使いましょう。
説明書を読んだうえで使用する
炭酸パックは、きちんと説明書を読んだうえで使用しましょう。多くの場合、公式サイトやアイテムに付属している説明書に、正しい使用方法が書かれています。とくにチェックしたい内容は、以下のとおりです。
- 使用する頻度
- パックをする時間
- パック後のケアについて
炭酸パックの使用頻度は、アイテムによって異なります。効果を実感したいと思って、毎日使用したり長時間使用する人もいますが、やりすぎは要注意。逆に、肌に刺激を与えてしまい、肌トラブルの原因になります。
多くの炭酸パックは、1〜2週間程度に1回の使用が推奨されています。ご自身の肌と相談しながら、頻度を調整しましょう。
また、パックする時間も、アイテムによってさまざまです。
例えば、ジェルタイプの炭酸パックは、10〜15分程度(長くても20分)が推奨されています。推奨する時間を超えた使用は、効果を実感しないだけではなく、液剤が固まってしまい、肌にダメージを与えてしまいます。
せっかくケアした肌にダメージを与えてはもったいないので、用法容量をしっかり守って使いましょう。
使用後の反応を見る
炭酸パックを使うときは、使用中の肌の状況をよく確認しましょう。場合によっては、肌に合わないこともあります。肌に何かしらの違和感や異常が出た場合は、すぐに使用を止め皮膚科に相談しましょう。
ただ、炭酸パックは使用中に、以下のような状態になることがあります。
- ジェルを塗った部分がピリピリする
- 使用後に赤みが出る
炭酸濃度が強かったり、肌が冷えた状態で使ったり、乾燥した状態で使ったりすると、強い刺激を受けることもあります。しかし、多くの場合は数分すれば落ち着きます。
そのため、使用後は30分～1時間程度放置して様子をみましょう。それでも赤みや刺激がひかない場合は、専門機関への相談・診療をおすすめします。
まとめ｜炭酸パックで理想の肌を手に入れ毎日をさらにハッピーに！
炭酸パックは、肌にとってうれしい効果がたくさんあります。おもな効果は、以下の7つです。
- 血行を促進してターンオーバーをサポート
- いきいきした肌へ
- 角質層への浸透力向上
- 毛穴や表層の汚れを落とす
- 抗炎症作用（薬用有効成分が配合されている場合）
- トーンアップ
- ツヤやハリを与える
美白や美肌をサポートすることはもちろんですが、それ以外にも肌荒れやニキビケアなど、肌にうれしい効果がたくさんあります。炭酸パックは、普段のクレンジングやスキンケアにプラスするだけなので、手軽に取り入れられます。わずか10〜15分程度のケアなので、手間もかからないためおすすめです。
スキンケアに炭酸パックを取り入れて、理想の肌を手に入れ、毎日をもっとハッピーに過ごしましょう。
