シミ予防のカギは洗顔にあり!効果的なケア方法

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

「年々肌のシミが増えていく」「シミ予防をしたいけど、やり方がわからない」といった悩みはありませんか?

シミは予防やケアをきちんとしないと、どんどん増えていきます。すでにできてしまったシミを、完全に消すことは大変ですよね。

この記事ではシミ対策のための「洗顔料の選び方」と「基本的な洗顔方法」を詳しく紹介しています。シミが少ないと年齢よりも若く見られたり、顔色が明るくなったります。

ぜひ最後まで読んで、シミ対策を実践して、美しい肌を手に入れましょう。

目次

シミができる原因

シミのおもな原因は紫外線により受けるダメージの蓄積です。紫外線を浴びると、シミの原因であるメラニン色素が生成されます。通常であれば、古くなった肌表面が剥がれ落ちるターンオーバーで、メラニン色素も排出されるのです。

一般的にターンオーバーは約28日周期で起きます。しかし、なんらかの原因でターンオーバーの周期が乱れることがあります。ターンオーバーの周期が乱れたさいに、大量の紫外線を浴びると、メラニン色素が排出されず肌に残ります。

排出されずに残ったメラニン色素が肌に沈着し、肌の表面にあらわれることでシミが生成されるのです。シミのおもな原因は紫外線ですが、ターンオーバーでメラニン色素が排出されていればシミは生成されません。

よってシミを生成しないために「ターンオーバーの周期を整えること」も大切です。

【シミ対策】洗顔料の選び方

前項でも述べたように、シミ対策にはターンオーバーの周期を整えることが大切です。ターンオーバーの周期を整えるためには肌の刺激を減らす必要があります。そして、肌の刺激を減らすために洗顔は非常に重要です。

適切な洗顔を実施するために、まずは洗顔料を選んでみましょう。こちらの項目では洗顔料の選び方を3つにわけて紹介しています。ぜひ最後まで読んで、シミのケアに効果的な洗顔料を選んでくださいね。

角質が落ちるかどうか

角質とは皮膚の外側を覆っているもので、皮膚を守るうえで必要なものです。しかし角質の一部は定期的に死んだ細胞となり、肌にとって不要なものとなります。不要な角質がたまるとさまざまな肌トラブルが発生します。

そして角質はスキンケアを受け入れにくく、毛穴を詰まらせることで肌にとった大きな刺激となります。肌の刺激を減らし、スキンケアの効果を向上させるために古い角質を落とすことが重要です。

前項で述べたように、シミ対策にはターンオーバーの周期を整えるため、肌の刺激を減らす必要があります。肌の刺激を減らすためにまずは角質が落ちる洗顔料を選びましょう。

美白成分が含まれているか

古い角質や汚れを落とすこともきれいな肌を保つために必要です。しかしシミをケアするためにシミの原因である「メラニンの生成」を抑えることがとくに重要です。美白成分はメラニンの生成を抑えることに有効であるとされています。

そのため、洗顔料には美白成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。そして美白成分にはさまざまな種類があるので、シミに効く美白成分が入っているものを選んでくださいね。

シミに効く美白成分は5種類あります。シミ予防には「アルブチン」「トラキネサム酸」「プラセンタエキス」が有効です。そしてシミの改善には「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」が有効とされています。

このようにシミに効く美白成分にも種類があります。自分の肌の状態によって、必要な美白成分が入った洗顔料を選んでくださいね。

刺激が強すぎないか

ターンオーバーの周期を整えるためには肌の刺激を減らすことが重要です。そのため、洗顔料も刺激が強すぎないものを選びましょう。「パラベン」や「エタノール」は一般的に刺激になりやすい成分なので、なるべく含まれていない洗顔料を選びましょう。

しかし刺激になりにくい成分でも、人によって刺激になってしまう場合もあります。自分の肌にはどの成分が合わないのかを把握し、自分の肌にとって刺激が強すぎない洗顔料を選びましょうね。

今まで使用した洗顔料で肌に違和感がなければ、その洗顔料の成分は自分の肌に問題ない可能性が高いです。新しく洗顔料を選ぶ場合は、今まで使用していた洗顔料と比較し、自分の肌に合った洗顔料を選びましょう。

【シミ対策】洗顔の基本ステップ

前項で洗顔料の選び方を紹介しましたが、洗顔には手順も大切です。洗顔を正しい方法でおこなわないと、ターンオーバーの周期を乱してしまいます。

洗顔の基本を「7つのステップ」にわけて紹介していきます。

これから紹介する内容は、正しく洗顔をするうえで大切なことです。ぜひ最後まで読んで、適切な洗顔を実施してくださいね。

1.手をきれいに洗う

洗顔の目的は、日常生活で肌に付着した汚れを落とすことです。これ以上肌に汚れが付着しないように、洗顔をおこなう前に、まず手をきれいに洗ってください。とくに手の甲や指の間は汚れが残りやすいので、意識して洗うようにしましょう。

また、ハンドソープや石けんはよく泡立てないと洗浄成分が手になじみません。手洗いの際はハンドソープや石けんをしっかりと泡立てるようにしましょう。しっかりと泡立てることが難しい場合は泡タイプのハンドソープを使用してください。

そして、ためた水で洗うと皮膚に再び汚れが付着する可能性があります。かならず流水で洗い流してください。

2.顔をぬるま湯で予洗いする

手をきれいに洗った後は、洗顔料をつける前にぬるま湯で顔を予洗いしましょう。予洗いをすることにより汚れが落ちるだけでなく、洗顔料が泡立ちやすく、泡が持続しやすいです。

さらに肌の皮脂は30℃以上で溶けだします。そのため予洗いの際は、30℃以上のぬるま湯で実施し、予洗いの効果を高めてください。また高すぎる温度は肌への負担が大きくなります。予洗いのさいは、肌表面温度と同じくらいである32℃〜36℃で予洗いしましょう。

また肌質によって、肌に合う温度が変わってきます。以下に肌の状態に合わせた適正温度を記述しましたので、自分の肌に合わせた温度で予洗いしてくださいね。

  • 乾燥肌:28~32℃ 
  • 普通肌:32~32℃
  • オイリー肌:34~36℃

3.洗顔料をよく泡立てる

洗顔料をよく泡立てることで高密度の泡が作れるため、肌に摩擦を与えずに洗顔できます。洗顔料を泡立てないと肌に摩擦を与えてしまい、肌に余計な負担をかけてしまうのです。

さらに高密度な泡は肌の上で転がすだけで汚れを吸着します。そのため高密度な泡は肌についた汚れが落ちやすくなることがわかります。手のひらを逆にしても落ちないくらい、弾力のある泡が理想的です。

もし自分で泡を作るのがめんどうな場合は、ポンプ式の洗顔料を使うのも有効です。肌の負担を軽減し、しっかりと肌の汚れを落とすために洗顔料はよく泡立ててくださいね。

4.Tゾーンから洗う

Tゾーンとは額や顔と鼻筋周辺のことです。そしてTゾーンには皮脂腺や汗腺が多く存在するため、汚れのたまりやすい部位だと言われています。さらにTゾーンは他の部位と比べて皮膚が厚めなので、しっかりと洗う必要があります。

また、肌に泡をのせている時間が長いほど、汚れや皮脂を落とせます。そのため油分が多く、皮膚が厚いTゾーンを1番に洗ってください。次に面積が広い頬からあごにかけての部位であるUゾーンを洗ってください。

最後に皮膚が薄い目元と口元を洗ってください。目元や口元は皮膚が薄くデリケートな部分なので、あまり時間をかけずに洗いましょう。

5.ぬるま湯でしっかりと洗い流す

洗顔料には、汚れを落とすために界面活性剤が含まれています。洗い残しがあり肌に残ってしまうと肌荒れの原因になります。肌は温度にも敏感なため、ぬるま湯で洗顔料をしっかりと洗い流してください。

とくに髪の生え際や鼻の付け根などの顔の凹凸が目立つ部分は洗いにくいため、すすぎ残しがある場合も多いです。肌に洗顔料が残らないように、念入りに洗うようにしましょう。

すすぎ残しもなくしっかりと洗い流せたかどうかは、手で触ってぬめりがないかどうか確認してください。そしてシャワーの水圧は肌に刺激が強いので、直接当てないようにしましょう。

6.清潔なタオルでやさしくふく

洗顔時に顔の汚れを洗い流したとしても、顔をふくタオルが汚いとふたたび汚れが顔に付着してしまいます。そのため洗顔後に顔をふくさいは、清潔なタオルを使いましょう。さらにタオルは一度濡れてしまうと、雑菌が繁殖するため、洗い立てのタオルを毎回使ってください。

正しく洗顔しても、顔に雑菌が付着すると、肌が荒れてしまいます。そしてタオルを繰り返し使うことがないように、洗い立てのタオルは何枚かストックしておきましょう。また、顔をふくさいも肌を傷つけないようにやさしくふくように心がけてくださいね。

やさしくポンポンと軽くたたくようにふくのが理想的です。

7.洗顔後はすぐに保湿する

洗顔後の肌はうるおいを守る成分が洗い流されている状態なので、非常に乾燥しやすいです。そのため、肌を乾燥から守るために洗顔後はすぐに保湿しましょう。洗顔後は時間がたつほど、肌は乾燥するので、できるだけすぐに保湿してください。

そして洗顔後の肌はデリケートなので、保湿方法にも気を付けるようにしましょう。強くたたくのではなく、優しく丁寧にぬり広げてください。まずは化粧水でしっかりと水分を補った後に乳液で優しく包み込みましょう。

最後に油分が多く含まれているクリームで肌をしっかりと保湿すると、ケア完了です。また乾燥しやすい部位である目や口のまわりは多めにぬって、しっかりとケアしてくださいね。

シミの悪化を防ぐ!洗顔方法

前項では洗顔の基本的な手順を紹介しました。これから、シミの悪化を防ぐために必要な洗顔のポイントを、5つにわけて紹介します。前項と内容が重複する部分もありますが、どの項目もシミの悪化を防ぐうえで重要な内容です。

シミのケアに適切な洗顔料を使用したとしても、洗い方が間違っていればシミは悪化してしまいます。ぜひ最後まで読んで、適切な方法で洗顔しましょう。

洗顔料の使用量を守る

一般的に洗顔料には油性の汚れを落とすために界面活性剤が含まれています。洗顔料で使用されている界面活性剤は弱酸性で、毒性がほとんどありません。しかし、洗顔料をつけすぎると肌にダメージを与えてしまいます。

さらに洗顔料の量が多くなると、洗い流す時間がかかったり、洗い残しが多くなったりします。そのようなことを防ぐために洗顔料の使用量は守りましょう。

洗顔料の使用量の適量は一般的に1.5~3cmだと言われています。それぞれの容器の裏面に記載があります。最近は使用量の目安を示す実寸大の図が書かれている場合もあるのです。使用している洗顔料の容器をよく確認し、適量を認識しましょう。

ゴシゴシこすらず洗う

洗顔するさいについ肌を激しくこするような「ゴシゴシ洗い」をしてしまう人も多いのではないでしょうか?しかしゴシゴシ洗いをすると肌のうるおいが逃げてしまいますし、摩擦で肌を傷つけてしまいます。

さらに肌に刺激を与えることによって、ターンオーバーの周期も乱れ、シミも悪化させてしまうのです。そのようなことにならないように洗顔する際はゴシゴシこすらず洗いましょう。

洗顔するさいは顔をこすらないように、やさしく顔全体を包み込むように洗うのがコツです。そして皮脂がほかの部位よりも多い、額や鼻のTゾーンはとくに念入りに洗いましょう。

ぬるま湯で洗い流す

前項でも記述した通り、ぬるま湯は肌に負担をかけず、皮脂を洗い流せる温度です。そのため、洗顔時はぬるま湯で洗い流すようにしましょう。水温を間違えると、肌に負担をかけてしまったり、皮膚のバリア機能が低下してしまったりするので注意してください。

ぬるま湯とは、一般的に32~36℃です。肌表面温度は32~34℃なので、ぬるま湯は肌に負担をかけない温度ということです。しかし肌のタイプによって適正温度は変わります。

肌のタイプ別の適正温度は以下です。

  • 乾燥肌:28~32℃
  •   普通肌:32~34℃
  •   オイリー肌:34~36℃

自分の肌の状態に合わせて、洗い流すぬるま湯の温度を選んでくださいね。

優しくタオルで水気をふきとる

洗顔後にタオルでゴシゴシと強くふくと、肌を痛めてしまうことで余計なダメージを与えてしまいます。肌にダメージを与えてしまうとニキビなどの肌トラブルやターンオーバー周期の乱れを引き起こします。

洗顔後はなるべく肌に刺激を与えないように、優しくふきとりましょう。そして前項でも記述した通り、タオルは洗い立てのものを用意してください。

タオルは濡れていると雑菌が繁殖してしまうので、使用済みのタオルは肌にダメージを与えてしまいます。さらに使い古しのタオルでも肌を傷つけてしまう恐れがあるので、なるべく避けてくださいね。

ふきとる際は、肌にダメージを与えないように優しくポンポンと軽くたたくようにふくようにしましょう。

洗顔後にはすぐ保湿

洗顔後の肌は、非常に乾燥しやすい状態です。なぜならば、皮脂膜やNMF(天然保湿因子)などの成分が洗顔によって洗い流されてしまうからです。さらに洗顔後は肌のバリア機能が低下することにより、肌が敏感になってしまいます。

そのため、洗顔後はできるだけすぐに保湿しましょう。保湿は化粧水と乳液とクリームで水分や油分などの保湿成分を補ってください。

もし保湿をおこたってしまうと「シミ」や「シワ」「肌荒れ」などの肌トラブルを引き起こしてしまいます。また、しっかりと保湿することで肌の内側のうるおいをよみがえらせることもできるのです。

肌のバリア機能を復活させ、肌の内側のうるおいをよみがえらせるため、洗顔後はすぐに保湿しましょう。

まとめ|洗顔でシミ予防をしナチュラルメイクを楽しもう

ここまでシミ対策のための、「洗顔料の選び方」と「基本的な洗顔方法」を紹介しました。

「洗顔料の選び方」のポイントは以下3つです。

  • 角質が落ちるかどうか
  • 美白成分が含まれているか
  • 刺激が強すぎないか

そして「基本的な洗顔方法」の手順は以下の7つです。

  • 手をきれいにあらう
  • 顔をぬるま湯で予洗いする
  • 洗顔料をよく泡立てる
  • Tゾーンから洗う
  • ぬるま湯でしっかりと洗い流す
  • 清潔なタオルでやさしくふく
  • 洗顔後はすぐに保湿する

シミを予防するうえで、洗顔は非常に重要です。正しい洗顔ができていないとシミが悪化するおそれがあります。

ぜひこの記事の内容を実践し、ナチュラルメイクを楽しみましょう。

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