朝の洗顔はするべき?正しい方法とポイントを徹底解説

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

「洗顔は夜のイメージがあるけど、朝も洗顔は必要なの?」と、朝の洗顔についてお悩みではないでしょうか。すこやかな肌を保つためにも、朝と夜の2回に洗顔することをおすすめします。

本記事では、朝の洗顔の必要性と理由について解説します。肌タイプ別の洗顔方法についても紹介しているので、自分の肌に合った洗顔方法がわかりますよ。朝の洗顔で汚れを落とすことで、ターンオーバーを整え肌トラブルの改善が期待できます。

目次

朝の洗顔は必要?

結論からお伝えすると、朝の洗顔は必要とされています。睡眠時に分泌された汗や皮脂汚れ、寝具の汚れやハウスダストなどの汚れが顔に付着しているためです。夜のスキンケアで使用した乳液やクリームに含まれている油分も、酸化による黒ずみの原因となります。

睡眠中は肌の代謝が活性化するため、老廃物を排出して肌へ栄養を送っている状態です。代謝により排出された老廃物を朝の洗顔で流してあげることで、毛穴の詰まりや黒ずみの改善が期待できます。

朝の洗顔で古い角質や皮脂を落とすと「肌のゴワつき」「くすみ」が解消されメイクのりもよくなります。水だけでの洗顔は皮脂汚れを60%しか落とせないと言われているため、洗顔料の使用がおすすめです。洗顔料の使用で、90%の皮脂汚れを落とせますよ。

【朝の洗顔】何のためにするの?

朝に洗顔をするメリットは、睡眠時の皮脂汚れや寝具の汚れを落とすことで肌トラブルを抑えられることです。なぜ朝の洗顔が必要と言われているのか、おもに2つのメリットが挙げられます。

【朝の洗顔をするためのメリット】

  1. 肌の皮脂・汚れを落とす
  2. スキンケアの浸透をよくする

スキンケアの浸透も高められることで、肌へ効率的に成分を届けられますよ。

1.肌の皮脂・汚れを落とす

1つめのメリットは、肌の皮脂・汚れを落とせることです。睡眠時の代謝により排出された老廃物を朝にしっかり落とすことで、肌のターンオーバーが促進されます。夜のスキンケアで塗布した乳液やクリームも、油分が酸化する前にしっかり落としましょう。

前夜の皮脂汚れを落とさずそのままにしておくと、毛穴の詰まりの原因になるので注意が必要です。スキンケアの油分が酸化してしまうと、色素沈着や毛穴の黒ずみといった肌トラブルも引き起こされます。

朝の起床時に肌に残っている皮脂や汚れを落とすことは、肌トラブルの予防にもなりおすすめです。

2.スキンケアの浸透をよくする

2つめのメリットは、スキンケアの浸透をよくすることです。朝の洗顔後は肌に不要な老廃物や汚れが残っていない状態なので、美容成分が浸透しやすくなっています。スキンケアの効果も高められるので、肌トラブルが気になっている人は丁寧に洗顔しましょう。

肌の老廃物が排出されることにより、血行促進効果も期待できます。老廃物が排出されることで、肌のターンオーバーが正常になり顔のすみずみまで血流が行き渡るためです。また、朝のスキンケアによる肌の保湿は、日中の外的刺激から肌を守る役割もあります。

スキンケアの浸透がよくなると、肌質が改善される効果も期待できますよ。

【肌タイプ別】正しい洗顔方法

とはいえ、お肌のコンディションには個人差があるので、一概に「この洗顔方法がおすすめです」とはお伝えできません。そこで、肌タイプ別の正しい洗顔方法をそれぞれまとめました。

【肌タイプ別の正しい洗顔方法】

  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • 混合肌

自分の肌タイプに合った洗顔方法をすることで、肌トラブルの予防に繋がります。

乾燥肌

乾燥肌の人は、必要以上の皮脂を洗い流さないようにすることが大切です。顔と手をぬるま湯で濡らした後は、刺激の少ない泡タイプの洗顔料を両手にたっぷり乗せます。チューブタイプの洗顔料の場合は、泡立てネットを活用して泡立てる方法もおすすめですよ。

キメ細かい泡ができたら、顔に泡を乗せて転がすように優しく洗いましょう。小鼻など皮脂汚れが溜まりやすいところは、指でくるくると円を描くように洗ってください。泡をすすぐときは、洗い残しのないようにしっかりとすすぎましょう。

脂性肌

脂性肌(オイリー肌)の人は、皮脂を過剰に分泌させないことが大切です。ゴシゴシと刺激を与えるように洗ってしまうと、身体の防御反応でさらに皮脂を分泌してしまいます。肌を刺激しないように、たっぷりの泡で優しく包み込むように洗いましょう。

皮脂が多いTゾーンは、とくに丁寧に洗顔してください。古い角質や皮脂が残ったままだと、肌トラブルを誘発してしまう恐れがあるためです。しっかりぬるま湯で泡を洗い流した後は、清潔なタオルで優しく水分を吸い取ってくださいね。

混合肌

混合肌の人は、皮脂が多いところと少ないところで洗顔方法の使い分けをおすすめします。通常どおり皮脂が多いTゾーンには、洗顔料を使ってしっかり皮脂や汚れを落として大丈夫です。しかし、乾燥しやすい頬や口周りは、ぬるま湯のみでの洗顔をおすすめします。

混合肌は、パーツによって肌質が異なる人も多いです。皮脂が多いTゾーンの洗顔方法で、乾燥しやすいUゾーンを洗ってしまうと、皮脂が落ちすぎてしまいます。パーツごとに洗顔方法を変えて肌質にあった洗顔方法で洗いましょう。

洗顔のポイント4つ

どのような肌質の人にも共通している、洗顔ポイントを4つ紹介します。

【洗顔のポイント】

ポイント1.こすらず優しく洗う

ポイント2.ぬるま湯で洗う

ポイント3.すすぎ残しがないようにする

ポイント4.優しく水分を拭き取る

上記のポイントを意識して普段の洗顔に取り入れることで、より汚れを落としやすくする効果が期待できます。

ポイント1.こすらず優しく洗う

肌へ摩擦を与えることは、スキンケアにおいてとくにNGな行為です。ゴシゴシとこするように洗うことは、色素沈着やバリア機能の低下といったデメリットがあります。しっかり泡立てたふわふわの泡で、できるだけ刺激を与えないように優しく洗いましょう。

手で肌を洗うのではなく、肌の上で泡を転がして汚れを吸着するイメージです。肌に手が触れないよう、泡を転がすイメージで洗顔することをおすすめします。

ポイント2.ぬるま湯で洗う

顔を洗うときは、冷水やお湯を避けぬるま湯で洗います。皮脂が溶け出す温度は32度くらいだと言われているため、汚れを落としやすい32度で洗顔しましょう。冷水での洗顔は汚れを落としきれず、お湯での洗顔は皮脂の落としすぎによる乾燥を引き起こします。

肌バリア機能を低下させないためにも、肌に合った適切な温度で洗顔しましょう。普通肌以外の肌タイプ別の適正温度は、こちらを参考にしてください。

乾燥肌28度~30度
脂性肌32度~34度
混合肌28度~32度

混合肌タイプの人は、皮脂が多いところに合わせるとお湯の温度が高すぎてUゾーンが乾燥してしまいます。そのため、お湯の温度は「乾燥しやすいUゾーン」に合わせて、洗い方で調節するようにしましょう。

ポイント3.すすぎ残しがないようにする

洗顔料が残っていると肌トラブルの原因になるため、すすぎ残しがないようしっかり洗い流しましょう。すすぎは最低30回(1分ほど)を目安にし、あごや髪の生え際など洗顔料が残りやすいところは念入りに洗ってください。

顔をすすぐときは、両手で水をすくって顔に押しつけるようにしてすすぎます。洗いにくいフェイスラインは顔の向きを変えるなど工夫をして、しっかりすすぎましょう。すすぎ残しがあると、ニキビや肌荒れなど肌トラブルの原因になってしまいます。

ポイント4.優しく水分を拭き取る

洗顔が終わったあとは、タオルで優しく水分を拭き取りましょう。拭き取るときも、ゴシゴシとこするように顔を拭くことはNGです。水分をタオルに染み込ませるイメージで、タオルを顔にぎゅっと押し当てて水分を吸収してください。

クレンジングタオルやフェイシャルタオルと呼ばれる、使い捨てのタオルを使うこともおすすめです。使い捨てなので衛生的に安心で、肌触りもよく肌への負担を減らせます。吸水性があるものも多いので、洗顔時の拭き取りに便利です。

まとめ|正しく朝洗顔をして1日をハッピーにスタートさせよう

肌トラブルを避けるために、朝もしっかり洗顔することをおすすめします。

「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」と肌タイプ別に洗い方も異なるので、自身の肌にあった洗顔方法で洗いましょう。

洗顔時のぬるま湯の温度も気に掛けると、より汚れが落ちやすく肌バリアもすこやかに保てます。

肌に自信が持てるようになると、外に出て人と会うのも楽しくなりますよね。洗顔の正しい知識と手順を身につけて、誰もがうらやむ肌を手に入れましょう。

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