【乾燥肌】毎日洗顔しない方が美肌になる?洗顔しないメリットとデメリット

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

冬に悩まされることの多い乾燥は、お肌にとって大敵です。とくに乾燥肌の方は、肌トラブルに悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

インターネットで調べてみると「乾燥肌は毎日洗顔しない方がいい」など、情報が散漫していてどれが正しいのか迷ってしまいますよね。

本記事では、乾燥肌は毎日洗顔をしない方が美肌になるのか?という疑問の答えと、メリットとデメリットを併せて紹介します。正しい洗顔方法をきちんと理解することで、きっと憧れの美肌が手に入りますよ。

目次

【乾燥肌】毎日洗顔しないと美肌は保てない

乾燥肌の方は、お肌を乾燥させないためにも毎日洗顔しないほうがいいのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、乾燥肌でも毎日洗顔は必要です。

顔に余分な皮脂や汚れが付着したままだと「毛穴の詰まり」や「肌のゴワつき」など、肌トラブルの原因になります。外気に触れていると肌にホコリが付着しますし、就寝時にも皮脂は分泌されており、肌は1日中外的刺激にさらされています。

肌の状態によっては、ぬるま湯だけで洗顔をすましたり洗顔料の種類を変えたりするなど、臨機応変に対応することが望ましいです。洗顔料の刺激で肌のつっぱりを感じる方は、比較的刺激の少ない泡洗顔もおすすめですよ。

美肌を手に入れるためには、毎日きちんと洗顔をしましょう。

乾燥肌|洗顔料の3つの役割

洗顔料には、どのような役割があるのかきちんと知らない人も多いのではないでしょうか。洗顔料のおもな役割は以下の3つです。

  1. 古い角質や皮脂を落とす
  2. ホコリや汗を落とす
  3. スキンケアの浸透力を高める

洗顔料は、水性の汚れを落としてくれる役割があります。洗顔料の役割について、1つずつ紹介していきますね。

1.古い角質や皮脂を落とす

洗顔料の役割の1つ目は「古い角質や皮脂を落とす」ことです。

洗顔料で落としきれる角質や皮脂は、全体のおよそ6割だと言われており、残りの4割はクレンジングで落とされています。古い角質や皮脂を落とすことで、くすみが解消され肌のトーンアップ効果も期待できますよ。

洗顔料を使ってきちんと洗顔することで、古い角質が肌に溜まることを防ぎ、肌のターンオーバーを正常に機能させられます。

2.ホコリや汗を落とす

洗顔料の役割の2つ目は「ホコリや汗を落とす」ことです。

肌に皮脂や角質が溜まってくると、目に見えてわかりますよね。しかしホコリなど小さな汚れは目に見えず、肌に溜まっているかどうかを確認することは難しいです。就寝時には、枕などの寝具についているホコリやハウスダストなどが顔につく場合もあります。

洗顔料を使って肌をしっかり洗うことで、ハウスダストなどによるアレルギー症状からも肌を守れますよ。

3.スキンケアの浸透力を高める

洗顔料の役割の3つ目は「スキンケアの浸透力を高める」ことです。

洗顔料を使用することで、不要な角質や皮脂汚れを取り除くことができ、スキンケアが肌へ浸透しやすくなります。反対に、スキンケアの浸透を妨げる老廃物が残っていると、肌への浸透力が弱まってしまうのです。

スキンケアの効果を最大限に引き出すためにも、余分な角質や皮脂汚れは洗顔料で取り除いておきましょう。

乾燥肌|洗顔をしない3つのメリット

なぜ乾燥肌の方は、洗顔しない方がいいと言われているのでしょうか。その理由は洗顔しないメリットにあります。乾燥肌の方が洗顔しないままでいると、どのようなメリットを得られるのか、以下の3つにまとめました。

  1. 肌への刺激が減る
  2. 肌の乾燥を防ぐ
  3. スキンケアの時間を短縮できる

それでは1つずつ、紹介していきます。

1.肌への刺激が減る

洗顔をしないことで得られるメリットの1つ目は「肌への刺激が減る」ことです。

洗顔料に含まれている洗浄成分は、少なからず肌へ刺激を与えてしまいます。中には洗浄力が高い洗顔料もあり、洗顔の頻度が高いと必要な皮脂まで洗い流してしまい、肌のバリア機能を低下させてしまうのです。

また、洗顔の回数が減ることにより、肌へ摩擦を与える時間が減少されるため、摩擦による色素沈着を抑えられます。

2.肌の乾燥を防ぐ

洗顔をしないことで得られるメリットの2つ目は「肌の乾燥を防ぐ」ことです。

乾燥肌は、洗顔だけでも刺激になる場合があります。肌の状態によっては、洗顔回数が多いと余計な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥を引き起こす可能性もあるのです。洗顔をしないことで、肌の乾燥を防ぐメリットがあります。

肌を乾燥させないためには、水分と皮脂のバランスが大切です。乾燥肌は水分量が足りていない状態なので、適切なタイミングで洗顔を控えることで、うるおいをキープできます。

肌のうるおいが守られることで、肌のバリア機能も整い、乾燥を改善する効果が期待できます。

3.スキンケアの時間を短縮できる

洗顔をしないことで得られるメリットの3つ目は「スキンケアの時間を短縮できる」ことです。

洗顔にかかっていた時間が割けるようになることにより、忙しい朝の時間に余裕を持って準備をすませられます。仕事の出勤前や、子ども達を送り出さなければいけない朝は、なにかとバタバタしがちですよね。

洗顔に充てていた時間を他のことに割くことで、スケジュールに余裕ができます。

また洗顔をしない代わりに、拭き取り化粧水で顔を拭いてあげることで、皮脂汚れを落としてくれますよ。同時に保湿もできるので、洗顔の代用におすすめです。その後の化粧水や乳液を塗る手間も省け、時短につながります。

乾燥肌|洗顔をしない3つのデメリット

肌質に関わらず、洗顔が必要だと言われているのはなぜでしょうか。洗顔をしないデメリットと併せて、3つ紹介します。

  1. 肌を清潔に保てない
  2. 乾燥肌を悪化させてしまう
  3. 毛穴が詰まってニキビができやすくなる

洗顔をしないことで、以上のような肌トラブルが引き起こされます。それぞれの肌トラブルについて、1つずつ紹介していきます。

1.肌を清潔に保てない

洗顔をしないことで得るデメリットの1つ目は「肌が清潔に保てない」ことです。

洗顔をしないことで肌を清潔に保てず、なんだか気持ち悪く感じてしまうデメリットがあります。就寝時に出た目やにがそのまま顔に残ってしまう場合もあり、不潔な印象を与える可能性もいなめません。

朝に目やにがついたまま出社してしまった場合、だらしない人だというレッテルを貼られる場合もあります。乾燥がひどく朝の洗顔を控えたい場合でも、せめてぬるま湯で顔を洗って1日をスタートさせましょう。

2.乾燥肌を悪化させてしまう

洗顔をしないことで得るデメリットの2つ目は「乾燥肌を悪化させてしまう」ことです。

乾燥肌の方は、肌のターンオーバーが乱れていることも多いです。乾燥している肌は、うるおいを守ろうとターンオーバーの速度を早めるため、未熟な角質細胞のまま肌ができてしまいます。

未熟な細胞は肌のうるおいを保つ機能が充分ではないため、さらなる乾燥を引き起こしてしまい、悪循環となってしまうのです。また、敏感肌を引き起こす原因にもなります。

乾燥肌の方が洗顔をせずにいると、症状を悪化させてしまうだけではなく、乾燥性敏感肌を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

3.毛穴が詰まってニキビができやすくなる

洗顔をしないことで得るデメリットの3つ目は「毛穴が詰まってニキビができやすくなる」ことです。

洗顔をしないことで古い角質や汚れが肌に残ってしまい、毛穴を詰まらせてしまう可能性があります。毛穴が詰まってしまうと、皮脂が外へ排出されないまま毛穴の内部に残ってしまい、ニキビになってしまうのです。

毛穴を詰まらせないためにも、毎日朝と夜の洗顔は欠かさずにおこない、余分な皮脂や汚れは落としておきましょう。

乾燥肌|正しい洗顔方法

間違った洗顔方法は、乾燥肌を誘発するだけではなく、肌トラブルを引き起こす原因となります。自分が普段おこなっている洗顔方法と比べて、間違った洗顔方法をしていないか振り返ってみましょう。

乾燥肌の正しい洗顔方法は、以下のとおりです。

  1. ぬるま湯で手と顔を濡らす
  2. 洗顔料をしっかり泡立てる
  3. 肌をゴシゴシと擦らないように優しく洗う
  4. ぬるま湯で洗い残しがないようにすすぐ
  5. 水分を拭き取ってしっかり保湿ケアをする

以上で挙げた洗顔方法を参考に、正しい洗顔方法を身につけて乾燥しらずのお肌を手に入れましょう。乾燥肌の正しい洗顔方法について、順番に1つずつ紹介します。

1.ぬるま湯で手と顔を濡らす

洗顔前は、手の汚れをしっかり落としておきましょう。肌への刺激を抑えるために、ぬるま湯で手と顔を濡らしておきます。

お湯の温度は、皮脂が溶けやすいとされている32度が理想ですが、乾燥肌の方は30度に設定しましょう。お湯の温度を下げる理由は、皮脂を過剰に落としてしまわないようにするためです。

2.洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔料を手に取り、キメ細かく弾力のある泡になるまでしっかりと泡立てましょう。

泡立てネットや泡立て器を使うと、簡単にボリュームのあるふわふわの泡を作れますよ。泡立てネットよりも泡立て器の方が泡の量が多い傾向にあるので、可能であれば泡立て器を用意しましょう。

泡は多い方が肌へ刺激を与えずに済むので、泡立て器の反発が強くなるまでしっかりと泡立ててくださいね。バタバタする朝などは、最初から泡で出てくる、泡洗顔タイプの洗顔料もおすすめですよ。

3.肌をゴシゴシと擦らないように優しく洗う

洗顔のさい、肌をゴシゴシ擦ると色素沈着の恐れがあるため、擦らず洗うことを意識しましょう。

ふわふわの泡を両手いっぱいに乗せ、手が肌に触れないようなイメージで顔全体に乗せていきます。洗顔料には少なからず洗浄成分が入っているので、肌への刺激を最低減にするためにも、時間をかけずに洗いましょう。

肌と手で泡を挟んでくるくると回し、汚れを吸着させるイメージで優しく洗ってください。

4.ぬるま湯で洗い残しがないようにすすぐ

30度のぬるま湯で、洗い残しがないようにしっかりすすいでください。

洗顔料のすすぎ残しがあると、皮脂や汚れと混ざって毛穴に詰まり、毛穴トラブルの原因になります。毛穴が詰まってしまうとニキビの原因にもなってしまうので、洗顔料のすすぎ残しには注意しましょう。

髪の生え際やフェイスラインは、とくにすすぎ残しが多く肌トラブルも起きやすいです。顔を傾けるなどして、すすぎ残しがないようにしっかり洗顔料を洗い流しましょう。

5.水分を拭き取ってしっかり保湿ケアをする

ぬるま湯で泡をしっかりすすいだ後は、清潔なタオルや使い捨てのフェイスタオルなどで、水分を拭き取りましょう。

水分を拭き取る時も、ゴシゴシ擦るような拭き方をしてはいけません。水分をタオルに吸い込ませるように、優しく抑えるように拭きましょう。使い捨てのフェイスタオルは、ふんわりと肌触りの良い素材で作られていることが多く、肌への刺激を抑えられます。

水分をしっかり拭き取った後は、高保湿成分が配合されているスキンケアで、うるおいを与えてあげましょう。

まとめ|乾燥肌でも毎日洗顔は必要!洗顔方法を見直して美肌を手に入れましょう

本記事では、乾燥肌は洗顔をしなくてもいいのか?そしてメリットやデメリットも併せて紹介しました。使用している洗顔料や、肌質によって個人差はありますが、基本的に乾燥肌でも毎日の洗顔は必要です。

洗顔をしないことで、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。乾燥肌をさらに悪化させてしまったり、ニキビができてしまったりと、デメリットが大きいです。状況によっては洗顔料の使用は、必須ではありません。しかし、ぬるま湯ですすぐなどして、肌の汚れを落としてください。

正しく洗顔をおこない、憧れの美肌を手に入れましょう。

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