炭酸泡洗顔は刺激が強そうなイメージだけれど「敏感肌でも使えるのだろうか?」と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。低刺激性のタイプや炭酸濃度が低いものもあるので、敏感肌の人にもおすすめです。
炭酸泡洗顔に含まれている二酸化炭素は、さまざまな効果をもたらしてくれます。一方で、敏感肌の人が炭酸泡洗顔を使用するときには、気をつけるポイントもあるので注意が必要です。
この記事では、炭酸泡洗顔のメリットと気をつけるポイントを解説します。正しい洗顔方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
敏感肌とは?
敏感肌とは、肌のうるおいを守るバリア機能が低下して刺激を受けやすくなっている肌状態のことです。化粧品や紫外線などの外的刺激に対して敏感に反応してしまうので、肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
「ヒリヒリするような痛み」「赤み」「つっぱり」などの症状があるときは、総称して敏感肌と呼ばれています。敏感肌は健康な肌に比べて皮脂量が少なく、肌が乾燥しやすい傾向にあるので注意が必要です。
いつも着ているニットなのに「チクチクして痒い」と感じるときは、肌が敏感肌になっているかもしれません。敏感肌になってしまう要因として「季節の変わり目」「睡眠不足」「ストレスや疲労」などが挙げられます。
生活習慣の見直しや、鉄分やビタミンA・C・Eなどの栄養素を意識して摂取することで改善することもあります。
炭酸泡洗顔は敏感肌にも使える?
敏感肌でもおすすめの洗顔方法として、炭酸泡洗顔が挙げられます。敏感肌のときは肌のバリア機能が低下している状態ですので、刺激はできるだけ避けた方が安心です。炭酸泡洗顔は泡の状態で出てくるので、肌への刺激を与えずにやさしく洗顔できます。
炭酸泡洗顔によっては、今の肌の状況には刺激が強く痛みを感じてしまうことがあるかもしれません。万が一、ピリピリするような刺激を感じたときは使用を中止しましょう。敏感肌の人でも使える低刺激性のものがありますので、刺激の弱いものを使ってみてくださいね。
炭酸泡洗顔により炭酸の配合量が違いますので、刺激が強いと感じる人は炭酸濃度が低いものもおすすめです。
炭酸泡洗顔のメリット3選
炭酸泡洗顔に含まれている炭酸ガスは、肌にさまざまなメリットをもたらしてくれます。日常のケアとして炭酸泡洗顔をルーティンに入れることで、肌の状態を改善する効果が期待できますよ。
炭酸泡洗顔によるメリットの中でも、おすすめのポイントを3つにまとめました。
- 血行促進
- くすみ除去
- 摩擦レス
順番に1つずつ、解説します。
1.血行促進
炭酸泡洗顔によるメリットの1つ目は、血行促進効果があることです。炭酸泡洗顔に含まれている二酸化炭素によって血液が酸欠状態になり、酸素の配給が活性化します。血行がよくなることにより、さまざまな肌トラブルの改善が見込まれますよ。
炭酸ガスが肌に塗布されると、経皮吸収と呼ばれている作用により皮膚から二酸化炭素が吸収されるのです。炭酸ガス自体を肌に吹きかけても吸収されませんが、水分に溶け込んだ炭酸は皮膚に浸透する性質があります。
血中には酸素を持ったヘモグロビンがいて、二酸化炭素が経皮吸収されることで酸素を手放します。「二酸化炭素が血中に多くあって身体が酸素不足だ」と認識したヘモグロビンが、酸素を配給するためです。
酸素の配給が活発になることによって血行が促進されるので、くすみやシワの改善に繋がります。
2.くすみ除去
炭酸泡洗顔によるメリットの2つ目は、くすみを除去してくれる効果があることです。くすみは引き起こされる原因によって種類が違い、血行不良、摩擦などさまざまなタイプがあります。
前述で解説した血行促進効果により、血行不良によって起こるくすみが改善されていきます。血行不良タイプのくすみは、炭酸泡洗顔で血行を良くしてあげることがおすすめですよ。
洗顔などの外的刺激による摩擦でメラニンが生成されることにより、肌がくすんでしまう場合もあります。炭酸泡洗顔のキメ細かい泡により洗顔時の摩擦をおさえられるので、くすみ予防にも効果的です。
3.摩擦レス
炭酸泡洗顔によるメリットの3つ目は、洗顔のときに摩擦レスなことです。摩擦が引き起こす肌トラブルには、色素沈着による黒ずみや乾燥などが挙げられます。摩擦をおさえることで、肌トラブルの予防効果が期待できますよ。
洗顔のときにゴシゴシとこするように洗うと、刺激を肌に与え続けてしまい色素沈着の恐れがあります。また、肌のバリア機能が低下してしまって乾燥を引き起こしてしまうこともあるので、注意が必要です。
炭酸泡洗顔はキメ細かい泡でやさしく顔を洗えるので、摩擦を最低限におさえられます。「今は肌が敏感かも」といったときは、炭酸泡洗顔がおすすめです。
敏感肌が気をつけたい洗顔のポイント6選
敏感肌の人は、普通の肌状態よりも刺激を受けやすくなっています。正しい敏感肌の洗顔方法とあわせて、注意点をいくつか紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
1.手を洗ってからぬるま湯で顔を濡らす
2.しっかりした泡で洗う
3.こすらずにやさしく洗う
4.細部や繊細な部分を洗う
5.ぬるま湯でしっかりすすぐ
6.洗顔後はすぐに保湿する
順番に1つずつ、解説します。
1.手を洗ってからぬるま湯で顔を濡らす
炭酸泡洗顔を始める前に、手を石鹸で丁寧に洗いましょう。雑菌が手に残った状態のままで洗顔をしてしまうと、肌荒れの原因になってしまう可能性があるためです。皮脂が溶けやすいといわれている34度前後のぬるま湯で、顔を全体的に濡らしてください。
洗顔前に顔を濡らすことで、ある程度の汚れを落とせます。ぬるま湯で毛穴を開いて、洗顔料の効果を高められることが期待できます。乾いた状態の肌に泡をつけると摩擦で肌への負担が大きくなってしまうので、必ず顔を濡らしてから洗顔しましょう。
お風呂あがりは毛穴も開いて血行も良くなっている状態のため、炭酸泡洗顔と相性もよくおすすめですよ。
2.しっかりした泡で洗う
スプレータイプの炭酸泡洗顔料であれば、出てきた泡をそのまま使いましょう。パウダータイプの炭酸泡洗顔料は、追加で洗顔用泡立て器に移し替えて追加で泡立ててもいいかもしれません。摩擦をより少なくするために、キメ細かい泡になるまで泡立てましょう。
弾力のあるキメ細かい泡で洗顔することにより、汚れも落としやすくなるメリットがあります。炭酸泡洗顔の効果を高めるためにも、泡はたっぷりと使ってくださいね。
3.こすらずにやさしく洗う
洗顔だけに限りませんが、基本的にスキンケアで顔をこすることはNGです。摩擦により色素沈着などの肌トラブルを誘発してしまったり、角質層の肌バリア機能が低下してしまいます。
洗顔のときは、キメ細かい泡をたっぷり両手に乗せてこすらずやさしく洗ってください。炭酸泡洗顔の効果を高めるためにも、泡をくるくると回して顔全体に行き渡らせましょう。
4.細部や繊細な部分を洗う
炭酸泡洗顔の効果をしっかりと引き出すため、皮脂の多いパーツから泡を置いていきましょう。鼻は角栓が溜まりやすいパーツなので、はじめの方に泡を置いてあげてくださいね。鼻、Tゾーン、頬の順番がおすすめですよ。
鼻を洗うときは、小鼻の隅まで泡がしっかり届くように意識しましょう。たっぷりの泡を指に乗せて、くるくると泡を転がすイメージで洗います。くるくると泡を回すことで、汚れが浮いてきて落としやすくなります。
5.ぬるま湯でしっかりすすぐ
寒いからといって、熱いお湯で顔をすすぐことはしないでください。皮膚の表面にある肌バリアが正常に機能しなくなり、肌の乾燥を誘発させてしまいます。肌のうるおいを守るためにも、ぬるま湯を使用しましょう。
適切な温度としては、皮脂を溶かしてくれる34度前後がおすすめです。洗い残しがあると肌荒れの原因となってしまうため、しっかりとすすぎましょう。
6.洗顔後はすぐに保湿する
洗顔が終わったら、タオルで優しく顔を包み込むようにして水分を吸い取りましょう。炭酸泡洗顔によって血行がよくなってキレイになったお肌を、ゴシゴシとふき取ることはしないでくださいね。
洗顔後のふき取りには、雑菌の繁殖の心配がない使い捨てのペーパータオルがおすすめですよ。店舗によってはクレンジングタオルという商品名で販売されていることもあります。使い捨てのペーパータオルは、衛生的なうえに刺激が少ないので安心して使えます。
まとめ|気をつけるポイントをおさえて炭酸泡洗顔で理想の肌を手に入れよう!
炭酸泡洗顔は、使い方に気をつければ敏感肌の人でも使用できます。敏感肌の症状には個人差があるので、自分の肌状態にあわせて炭酸泡洗顔を選びましょう。ヒリヒリするような痛みが出てしまった場合は使用を中止して、刺激の弱いものを使用してくださいね。
炭酸泡洗顔は、幅広い肌トラブルの改善に効果的とされています。血行促進効果があるため、さまざまなタイプのくすみ改善に効果が期待できますよ。肌のターンオーバーも改善されるため、ワントーン明るい肌を目指せます。
洗顔時には注意点がいくつかあるので、今回紹介したやり方で洗顔してみてくださいね。肌質を改善して、理想のお肌を手に入れましょう。