くすみ肌とおさらば!明るい肌を手に入れる究極のスキンケア法

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

年を重ねるごとに「なんだか肌のくすみが気になる…」そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。肌がくすんでいると、実年齢より老けた印象を与えたり、疲れて見えたりします。

くすみ肌は加齢によるもので、改善のしようがないと諦めている人も多いです。しかし、くすみの原因を知り、正しくケアすることで若い頃のような明るい肌を取り戻せるのです。

この記事では、くすみ肌のタイプ別の原因や改善方法について詳しく紹介します。明るい肌を手に入れることで、毎日がもっと楽しくなりますよ。ぜひ参考にしてみてください。

目次

くすみ肌とは?

くすみ肌とは、顔全体が本来の明るさよりも暗く見える状態のことを指します。くすみ肌にも種類があり「グレーっぽい」「青暗い」「茶色っぽい」「黄みがかっている」といった4つのタイプに分かれます。

くすみ肌は「透明感」や「ツヤ」「明るさ」が失われるため、実年齢よりも老けた印象を与えたり、疲れて見えたりします。

夕方鏡で自分の顔を見たとき、顔全体が暗く疲れて見えたことはありませんか?くすみ肌が原因かもしれません。

くすみ肌改善|スキンケアのポイント5選

くすみ肌は、きちんとお手入れすることで改善できます。スキンケアのおもなポイントは、以下の5つです。

  • きちんと汚れを落とす
  • しっかりと保湿する
  • 紫外線対策をする
  • 美白ケアを意識する
  • 蒸しタオルをする

ポイント1.きちんと汚れを落とす

1つ目のポイントは「きちんと汚れを落とす」です。不要な角質や汚れが肌に付着したままだと、スキンケアアイテムを角層まで十分に浸透させられません。クレンジングや洗顔をおこない、きちんと汚れを落としましょう。

また「朝は肌が汚れていないから」と、きちんと洗顔をしない人がいます。しかし、寝ている間にも皮脂は分泌し、ほこりなどの汚れも付着しています。朝の洗顔も、欠かさずおこないましょう。

反対に「しっかりと汚れを落としたいから」と、肌をゴシゴシ擦ってしまう人がいます。必要なうるおいまで落としてしまうため、やさしく丁寧にクレンジング・洗顔をおこなってください。

ポイント2.しっかりと保湿する

2つ目のポイントは「しっかりと保湿する」です。保湿は、あらゆるタイプのくすみ対策の基本です。洗顔後はしっかりと保湿し、肌にうるおいを与えましょう。肌は水分を蓄えるだけでも、ツヤと透明感が生まれます。

「化粧水」「乳液」といったスキンケアの基本アイテムに加えて、肌の状態や季節に合わせて「美容液」や「クリーム」を追加するのもおすすめです。

自分の肌に合ったものを使って保湿ケアするのが1番ですが「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」といった保湿成分が配合された、保湿力の高いアイテムもおすすめです。

また、しっかり保湿することで、肌のバリア機能が保たれると紫外線ダメージも受けにくい肌になります。保湿をする際には「量をたっぷり使う」ことも意識してみてください。

ポイント3.紫外線対策をする

3つ目のポイントは「紫外線対策をする」です。色素沈着が関わるくすみを改善するためには、徹底的な紫外線対策が欠かせません。紫外線は季節に関係なく、1年中降り注いでいます。また、外出時だけでなく屋内にいる場合にも窓などから紫外線を受けてしまいます。

夏場や晴れの日、外出の有無に関わらず日焼け止めは毎日塗るようにしましょう。また「日傘」や「帽子」「サングラス」などのアイテムもうまく活用して、紫外線をブロックするのもおすすめです。

紫外線対策は、くすみはもちろん「シワ」や「たるみ」といった肌悩みの改善にもつながるので、ぜひ取り入れてみてください。

ポイント4.美白ケアを意識する

4つ目のポイントは「美白ケアを意識する」です。日常のスキンケアに美白有効成分の入ったものを取り入れると、肌に透明感を与えてくすみを抑えられます。とくにメラニンによる茶褐色のくすみタイプの人は、美白ケアを取り入れてみてください。

美白成分として代表的なものは、以下の3つです。

  • ビタミンC誘導体
  • トラネキサム酸
  • アルブチン

スキンケアアイテムを選ぶ際には、以上のような成分に注意してみましょう。

美白ケアは、すぐに効果を感じるのが難しく、継続しておこなうことが大切です。使い心地が良いもの、続けやすい価格のものを選びましょう。

ポイント5.蒸しタオルをする

5つ目のポイントは「蒸しタオルをする」です。蒸しタオルをあてると、肌が温まり血行がよくなるうえ、毛穴が開きスキンケアの浸透率もよくなります。

蒸しタオルの手順は、以下のとおりです。

  1. 水で濡らしたタオルをかたく絞って、500wの電子レンジで30秒〜1分ほど温めます。
  2. タオルを顔に乗せて、2〜3分おきます。

その後で、クレンジングや洗顔、スキンケアなどをおこなってください。しかし、顔に傷や炎症がある場合は刺激になってしまう可能性があるため、肌状態を見極めておこいましょう。

くすみ肌改善|生活習慣のポイント4選

肌のくすみが気になると、多くの人はまずスキンケアを見直します。しかし、実は毎日の生活習慣も大きく影響しているのです。ポイントは、おもに以下の4つです。

  • 栄養バランスの良い食事
  • 十分な睡眠
  • 湯船につかる
  • 適度な運動

それぞれについて、詳しく解説していきます。手軽に取り入れられるものもあるので、無理なく始められるものから試してみてください。

ポイント1.栄養バランスの良い食事

バランスの良い食事は、くすみのない美肌作りの基本です。肌のターンオーバーを促進させたり、メラニンの生成を抑えたりする、栄養豊富な食材を日々の食事に取り入れていきましょう。

くすみ予防として積極的に摂取したい「栄養素」とその「はたらき」「おもな食材」は以下のとおりです。

栄養素はたらきおもな食材
タンパク質肌の材料になる肉・魚・乳製品・大豆製品
ビタミンCメラニンの生成を抑えるキウイ・ブロッコリー・かぼちゃ
ビタミンE肌のターンオーバーの促進ナッツ・アボカド

スーパーなどで手軽に購入できるものがほとんどなので、ぜひ意識して取り入れてみてください。

ポイント2.十分な睡眠

肌のターンオーバーを促す「成長ホルモン」は、夜眠っている間に分泌されます。成長ホルモンは、寝はじめの約3時間に分泌がさかんなため、その間の睡眠の質を高めることが大切です。睡眠の質を上げるために、以下の習慣を意識してみてください。

  • 遅い時間のカフェインの摂取は控える
  • 過度な飲酒は控える
  • 寝る1時間ほど前から、部屋の照明を暗めにする
  • 寝る1時間前には、スマホの使用をやめる

また、睡眠の質と併せて睡眠時間も重要です。一般的に、成人の場合6〜8時間の睡眠が必要だと言われています。仕事に家事にと、毎日時間に追われている人も多いとは思いますが、ぜひ意識してみてください。

ポイント3.湯船につかる

湯船につかることで全身の血行促進が期待でき、体の芯から温められます。また、湯船につかることはリラックス効果もあるため、ストレスを感じている人にもおすすめです。

仕事や家事などで毎日バタバタしていて、シャワーだけで済ませてしまう人も多いかと思います。休日などに10〜15分だけでも、湯船につかる機会をつくってみてはどうでしょうか。

ポイント4.適度な運動

適度な運動は全身の血行促進が期待でき、新陳代謝を高めてくれる効果があります。日頃、デスクワークが中心の人や体を動かす習慣がない人は、まずウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられる運動を取り入れてみましょう。

くすみ肌|タイプ別4つの原因

くすみ肌には、大きく以下の4つのタイプに分かれます。

  • グレーくすみ|肌の乾燥
  • 青暗いくすみ|血行不良
  • 茶褐色のくすみ|色素沈着
  • 黄みがかったくすみ|糖化

それぞれのタイプによって対策が異なります。まずは自分がどのタイプの「くすみ」なのかをきちんと把握し、適切なケアをおこないましょう。

原因1.グレーくすみ|肌の乾燥

うるおった肌はキメが均一に整っているため、光を均等に反射して透明感があるように見えます。しかし、肌が乾燥すると、肌のキメが乱れ肌がグレーがかってくすんで見えます。白い粉を吹いたり、カサついたりする場合は、乾燥によるくすみの可能性が高いです。

乾燥は、季節の変わり目や花粉が飛ぶ季節にも起こりやすいため、気をつけましょう。

原因2.青暗いくすみ|血行不良

血行不良になると、毛細血管が青く目立って肌が青暗い印象になります。普段から疲れやすかったり、顔がむくみやすかったりする人は、血行不良がくすみの原因かもしれません。

また、同時に黒っぽい目の下のクマや肌のツヤのなさも気になることがあります。そのほかには、冷え性の人も血行が悪くなりやすいため、くすみに悩む人も多いです。

原因3.茶褐色のくすみ|メラニンの蓄積

紫外線や摩擦によってメラニン色素が肌に沈着すると、茶褐色のくすみが生じます。メラニンとは、紫外線や摩擦などの外的刺激を受けると増える色素細胞のことです。健康な肌の場合、肌内部で作られたメラニンは1ヶ月ほど経てば体外へと排出されます。

しかし、UV対策不足による過剰な紫外線ダメージにより、メラニンは肌内部に留まりくすみの原因になってしまいます。

また、メラニンは摩擦などの外的刺激によっても生成されます。毎日のスキンケア時はもちろんのこと、マスクなどによる摩擦にも気をつけましょう。

原因4.黄みがかったくすみ|糖化

年齢を重ねるごとに、肌内部では「糖化」という現象が起きやすくなります。糖化とは、ハリをつかさどる「コラーゲン」や「エラスチン」などのタンパク質と余分な糖が結びつくことです。その結果「AGEs」という糖化産物が生成され、黄みがかったくすみの原因になるのです。

糖化によるくすみが黄みがかるのには、AGEsが褐色であることが関係しています。

加齢とともに起こりやすいとはいえ、紫外線を受けたり糖分が多い食事や飲酒、喫煙も原因となります。年齢に関係なく、注意しましょう。

まとめ|くすみ肌とおさらばして肌も心も明るくなろう!

くすみの原因は1つではなく、さまざまな原因が影響しています。

  • グレーくすみ|肌の乾燥
  • 青暗いくすみ|血行不良
  • 茶褐色のくすみ|色素沈着
  • 黄みがかったくすみ|糖化

「くすみ肌の改善方法がよくわからない…」という人も、自分のくすみタイプの原因を知ってコツコツと正しいケアを続ければ、きっと肌は応えてくれるはずです。

明るい肌を取り戻すのを諦めるのは、まだ早いです。スキンケアと生活習慣の両方を見直すことで、きっと透明感のある明るい肌を手に入れられますよ。鏡を見るのが嫌になるくすみ肌とおさらばして、肌も心も明るくなりましょう!

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