40代のくすみ肌撃退!年齢に負けない明るい肌へ

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

「今まで肌のくすみは気にならなかったけれど、40代になって顔が暗く見えるようになってきた…」そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実は、30〜40代にかけて肌に変化を感じる人は、多いのです。

肌のくすみは、実年齢よりも老けた印象を与えたり、老けて見られたりします。年齢肌は「仕方ない」と諦める人も多いですが、くすみの原因をきちんと理解し、しっかりとケアすることで改善できるのです。明るい肌は、自分の気持ちが前向きになるだけでなく、周りからの印象も良くなります。

この記事では、くすみ肌の原因からスキンケア・生活習慣による改善方法まで徹底解説します。明るい肌を手に入れて、おしゃれをもっと楽しみましょう。

目次

【40代】タイプ別くすみの原因

肌の「くすみ」には、大きく分けて5つタイプがあります。

  • 乾燥|グレーがかったくすみ
  • メラニン|茶褐色のくすみ
  • 血行不良|青暗いくすみ
  • 糖化|黄みがかったくすみ
  • ターンオーバーの乱れ|ごわついたくすみ

くすみはタイプによってそれぞれ原因が異なり、改善方法も大きく変わってきます。まずは、自分がどのタイプのくすみなのかを知り、原因を突き止めましょう。

乾燥|グレーがかったくすみ

年齢を重ねるごとに、だんだんと肌は薄くなり肌本来の保湿力が衰えていきます。女性の肌の厚みは10代〜20代前半でピークを迎え、年齢を重ねると徐々に薄くなっていきます。肌が薄くなるとともに肌のバリア機能も低下するので、うるおいを維持する力が減少してしまうのです。

乾燥によって肌の水分量が低下すると、顔全体がくすんで見えてしまいます。また、肌が乾燥すると肌のキメが乱れるため、光を均一に反射できなくなり、肌本来の明るさが損なわれるのです。

さらに、肌が乾燥することで毛穴が開きやすくなり、肌の表面が凸凹し影になって顔色を暗く見せてしまいます。

肌がカサついたり白い粉を吹いたりしている人は、乾燥が原因のくすみである可能性が高いです。

メラニン|茶褐色のくすみ

メラニンはシミの原因としてよく知られていますが、くすみにも関係しています。

紫外線などの影響でメラニンが生成され、色素沈着を起こすことで肌全体が茶色っぽくくすんでしまうことがあります。メラニンは通常、ターンオーバーの過程で排出されます。しかし、加齢やストレスなどによりターンオーバーが乱れてしまうと、メラニンが肌内部に残りくすみの原因になるのです。

メラニンは紫外線を浴びることでも生成されますが、摩擦などの外的刺激でも生成されてしまいます。紫外線対策と合わせて、肌に摩擦を与えないように気をつけましょう。

血行不良|青暗いくすみ

血行不良になると、肌本来の赤みが失われてしまいます。赤みが失われることで毛細血管が青く目立ち、肌が青暗い印象になるのです。

また、血液の流れが悪くなることで肌に栄養が行き渡らず、老廃物が溜まり顔全体がくすんで見えます。

血行不良は「ストレス」や「睡眠」「食事」「運動」といった生活習慣と密接に関係しています。改善するためには、ライフスタイルの見直しが効果的でしょう。

糖化|黄みがかったくすみ

年齢を重ねると、過剰に摂取した余分な糖質とタンパク質が肌内部で結びつきやすくなります。これを「糖化」といい、黄みがかったくすみの原因です。

糖化が起こると「AGEs」という物質が生成されます。AGEsは黄褐色のため、多く生成されると肌に黄みがかったくすみを引き起こしやすくなります。

加齢のほかにも、飲酒や喫煙、糖分の過剰摂取などは糖化を引き起こす原因です。年齢問わず、食生活をはじめとした生活習慣には気をつけましょう。

ターンオーバーの乱れ|ごわついたくすみ

肌表面に古い角質や汚れが残ると、皮膚が厚く硬くなることで肌がくすんで見えます。光の透過をさえぎるだけでなく、肌の透明感も損なわれてしまうため、ごわついたくすみが生じてしまうのです。

本来、肌には新陳代謝機能が備わっており、ターンオーバーの過程で、古い角質は自然に剥がれ落ちます。しかし、加齢やストレスなどが原因でターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が肌の表面に残ってしまうことがあるのです。肌の表面に残った古い角質が、皮脂や汚れなどと混ざって酸化し、肌全体がくすんで見えるのです。

【40代】スキンケアでくすみの改善4選

40代のくすみを改善するためには、スキンケアがとても重要です。ポイントは以下の4つです。

  • クレンジング・洗顔はやさしく丁寧に
  • しっかり保湿する
  • 角質ケアを取り入れる
  • 紫外線対策をしっかりする

どれも非常に重要な内容です。それぞれの内容について、くわしく解説していきます。日頃のスキンケアに、ぜひ取り入れてみてください。

改善方法1.クレンジング・洗顔はやさしく丁寧に

クレンジングや洗顔をするさい、きちんと汚れを落とそうと思い、肌をゴシゴシ擦っていませんか?強く擦ることで摩擦を起こして肌に刺激が与えられ、実はくすみの原因になっているのです。

クレンジングは、手のひら全体でやさしく滑らせながら丁寧になじませてください。洗顔料はしっかりと泡立ててから、顔全体をやさしく包み込むようにして洗いましょう。

また、洗い流すときに熱いお湯を使用すると、肌に必要な皮脂も洗い流してしまい乾燥につながります。ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。

改善方法2.しっかり保湿する

くすみを改善するためには、保湿ケアを徹底することも大切です。肌は洗顔直後から、どんどん乾燥していくため、すぐに保湿をしましょう。「化粧水」「美容液」「クリーム」「クリーム」などのスキンケアアイテムを使い、肌の水分と油分をバランス良く補いましょう。

また、朝と夜の洗顔後や入浴後だけでなく、メイク直しのときにも「ミスト化粧水」などで保湿ケアをしましょう。エアコンによって、知らず知らずの間に肌は乾燥しています。肌のうるおいを保ち続けることで、乾燥によるくすみに対処できます。

改善方法3.角質ケアを取り入れる

普段のスキンケアではなかなかケアできない古い角質は、肌がくすむ原因になります。古い角質は、通常のクレンジングや洗顔では、きちんとお手入れできない可能性があります。

角質ケアには「ピーリングジェル」や「クレイパック」など、古い角質や毛穴の汚れを取り除いてくれるアイテムがおすすめです。角質ケアのあとは、とくに肌が乾燥しやすい状態なので保湿をしっかりとおこないましょう。

また、角質ケアのやりすぎは肌に負担がかかり、肌トラブルの原因になります。週に1〜2回を目安に取り入れてみましょう。

改善方法4.紫外線対策をしっかりする

紫外線によるダメージを受けた肌は、ターンオーバーが乱れて角質などの老廃物が蓄積し、ゴワついた透明感のない状態になります。

紫外線は季節や気候を問わず、年中降り注いでいます。日焼け止めは毎日塗るようにしましょう。また、紫外線は窓からも入ってきます。外出時だけでなく、室内にいるときにも忘れず塗るようにしましょう。

面倒でついつい忘れてしまいがちな日焼け止めは、毎日のスキンケアの工程に取り入れると、塗り忘れもなくおすすめです。また、ファンデーションや化粧下地を選ぶときに、UVカット効果のあるものを選ぶとさらに良いでしょう。

【40代】生活習慣によるくすみの改善4選

肌悩みにアプローチするとき、スキンケアに重きを置く人が多いです。しかし、生活習慣の見直しも、くすみ改善にとても効果的なのです。ポイントは以下の4つです。

  • 良質な睡眠をとる
  • 適度な運動をする
  • バランスの良い食事をとる
  • 朝にコップ1杯の水を飲む

今日から実践できることもあるので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

改善方法1.良質な睡眠をとる

睡眠は健康的な体を作るために重要なイメージですが、じつは肌のくすみ改善にも非常に大切なのです。

睡眠時に分泌される「成長ホルモン」には、肌のターンオーバーを促し、日中に浴びた紫外線や外気などによるダメージを修復してくれるはたらきがあります。成長ホルモンの分泌がピークである入眠後3時間に、深く良質な睡眠をとることが肌の再生を促し、美肌につながります。

睡眠の質を上げるために、以下の習慣を意識してみてください。

  • 遅い時間のカフェインの摂取は控える
  • 過度な飲酒は控える
  • 寝る1時間ほど前から、部屋の照明を暗めにする
  • 寝る1時間前には、スマホの使用をやめる
  • 寝る2時間前には、入浴を済ませる
  • 昼寝は15時までに10分程度

また、睡眠の質と併せて睡眠時間も重要です。一般的に、成人の場合6〜8時間の睡眠が必要だと言われています。仕事に家事にと、毎日時間に追われている人も多いとは思いますが、ぜひ意識してみてください。

改善方法2.適度な運動をする

適度な運動は、くすみの改善にも大きく影響します。体を動かすことにより、全身の血行促進が期待でき、新陳代謝を高めてくれる効果があります。

運動をする時間が取りにくい人は「通勤時に1駅分歩く」「エスカレーターではなく、階段を使う」など、日常生活の中で無理なく続けられる工夫をしましょう。

改善方法3.バランスの良い食事をとる

バランスの良い食事は、くすみのない健康的な肌を作るのに重要です。肌のターンオーバーを促進させたり、メラニンの生成を抑えたりする栄養豊富な食材を日々の食事に取り入れていきましょう。また、糖質の過剰摂取は「糖化くすみ」の原因になるので、摂取のしすぎには注意しましょう。

くすみ予防として積極的に摂取したい「栄養素」とその「はたらき」「おもな食材」は以下のとおりです。

栄養素はたらきおもな食材
タンパク質肌の材料になる肉・魚・乳製品・大豆製品
ビタミンCメラニンの生成を抑える小松菜・ブロッコリー・かぼちゃ
ビタミンE肌のターンオーバーの促進ナッツ・アボカド

毎日の食事内容を意識してととのえることも、美肌への近道です。肌にとって有効な栄養素を食事で補うことが理想ですが、もし難しい場合はサプリメントを取り入れることもおすすめです。

改善方法4.朝にコップ1杯の水を飲む

健康的な大人の場合、夏でも冬でも睡眠中に約200cc(コップ1杯分)の汗をかくと言われています。不足した水分を補うために、起床後はうがいをしてからコップ1杯の水を飲むようにしましょう。

体内が水分不足の状態だと、血行が悪くなり新陳代謝が悪くなってしまいます。体内の老廃物をスムーズに排出するためにも、起床後の水分補給を習慣化させましょう。

また、夏の暑い日であれば冷たい水を飲みたくなりますが、冷たい水は胃腸に負担をかけてしまいます。常温の水もしくは白湯を飲むようにしましょう。白湯は、体を温めてより代謝や血行がよくなるのでとくにおすすめです。

まとめ|明るい肌を手に入れておしゃれをもっと楽しもう!

くすみの改善には「スキンケア」だけでなく「生活習慣」の見直しも非常に効果的です。

【40代】スキンケアでくすみの改善4選

  • クレンジング・洗顔はやさしく丁寧に
  • しっかり保湿する
  • 角質ケアを取り入れる
  • 紫外線対策をしっかりする

【40代】生活習慣によるくすみの改善4選

  • 良質な睡眠をとる
  • 適度な運動をする
  • バランスの良い食事をとる
  • 朝にコップ1杯の水を飲む

自分のくすみタイプの原因を知り、コツコツと正しいケアを続ければきっと少しずつ肌は変化していきます。この記事で紹介した8つの改善方法の中で、無理なく続けられる内容をぜひ取り入れてみてください。

くすみのない明るい肌を手に入れると、おしゃれをもっと楽しめて、より幸せな日々が送れますよ。

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