スキンケアは丁寧にしているけれど「肌に触れたときにごわつきを感じる」ことはありませんか?
「肌に残ってしまった古い角質」が原因かもしれません。古い角質が肌に残っていると、化粧水や美容液が肌の奥まで浸透せず、せっかくのケアも効果を実感できません。
この記事では、洗浄力や美容効果の高い「炭酸泡洗顔」について紹介します。濃密な泡が古い角質をやさしく落とし、美肌へ導いてくれます。
また、炭酸泡洗顔のデメリットも解説します。自分にあった炭酸泡洗顔で「柔らかい、うるおいのある肌」を手に入れましょう。
炭酸泡洗顔とはどんな洗顔?
炭酸泡洗顔とは、炭酸が含まれている洗顔料で顔を洗うことです。スプレー缶から泡がでてくるタイプのものが多く、濃密な泡で汚れを浮かせて落としてくれます。
高密度な泡が最初から出てくるので、通常の洗顔料のように泡立てる手間がありません。忙しい朝の時間でも、気軽にスキンケアができるのでうれしいですね。
また、泡の質がつねに一定で、気温や水質に影響されないのも優れた点です。粘度が高く、高密度な泡がいつでも使用できます。
炭酸泡洗顔には、汚れを落とすだけではなく、肌を柔らかくしたり血行を促進したりする効果も期待できます。
炭酸泡洗顔は肌を元気にしてくれる、美容効果のある洗顔法です。その魅力を知り、効果的なケアをしていきましょう。
【炭酸泡洗顔】5つの効果
炭酸泡洗顔には「泡洗顔」の効果に加えて、「炭酸」のよさも加わっている洗顔方法です。この項目では、炭酸泡洗顔で得られる5つの効果を紹介していきます。
- こすらず汚れを浮かせて落とす
- 肌への摩擦軽減
- 肌の血行を促進
- .古い角質を除去し肌を柔らかくする
- スキンケアの浸透率アップ
それでは、ひとつずつみていきましょう。
1.こすらず汚れを浮かせて落とす
炭酸泡洗顔は、こすらなくても汚れを落とす効果が期待できます。もっちりとした泡をお肌にのせると、洗浄成分が角質層まで入り込み、角質や汚れを吸着してくれるのです。
洗顔のポイントは、こすらずに弾力のある泡を優しく押し当てるようなイメージです。せっかくのもっちり泡をつぶしてしまうような、ゴシゴシ洗いだけはしないように気をつけてくださいね。
洗ったあとは、35度くらいのぬるま湯でしっかりと汚れを洗い流しましょう。シャワーの使用は控えてくださいね。顔の皮膚はとても薄いので、刺激を与えてしまいます。
洗顔後は清潔なタオルで、こすらずにやさしく押し当てるように水分を拭きとってください。
2.肌への摩擦軽減
炭酸泡洗顔は、「弾力のあるもっちりとした泡」でおこなう洗顔です。泡を肌にのせてやさしくなでるだけなので、肌への摩擦ダメージを軽減してくれます。
肌にとって、摩擦は大敵です。「皮脂や毛穴の黒ずみをしっかり落としたい」とついゴシゴシ肌をこすってしまうかもしれません。これは肌トラブルの原因にもなります。
摩擦のダメージをうけると、皮膚は分厚くして肌を守ろうと対処します。その結果、肌の透明感が失われたり、古い角質が残ったりする原因になります。
つぶれにくくて濃厚な泡立ちの炭酸泡洗顔料の泡なら、摩擦軽減に貢献してくれることでしょう。
3.肌の血行を促進
炭酸泡洗顔料には、二酸化炭素が含まれています。この二酸化炭素が肌に浸透すると、血液中の二酸化炭素の濃度が上がり、肌は「酸素不足」を感じます。そこで、足りなくなった酸素をより多く運ぶため「血流を増して」血行がよくなる、というわけです。
スムーズになった血流のおかげで、酸素はもちろん肌に必要な栄養を細胞のすみずみまで運べるようになります。
また、炭酸泡洗顔はマッサージにもぴったりです。泡を顔に広げた後、小鼻・あご・額・ほおを指の腹を使ってクルクルとやさしくマッサージしてみてください。20~30秒ほどで大丈夫です。血行の促進が期待できます。
マッサージのあとは、ぬるま湯でしっかり洗い流してください。
血行がよくなることで、老廃物が流れることでクマやくすみへの効果も期待できます。
4.古い角質を除去し肌を柔らかくする
角質とは、肌の一番外側をおおっている細胞です。本来は、新陳代謝によって古くなった角質は自然とはがれ落ちます。しかし、はがれ落ちずに残った細胞は「肌のごわつき」「毛穴の黒ずみ」といった肌トラブルの原因となってしまいます。
古い角質の除去には、炭酸泡洗顔が適しています。炭酸泡が毛穴の隙間に入り込み、落としきれない皮脂や古い角質汚れをすっきり落としてくれるからです。
肌表面にあった古い角質がなくなることで、うるおいのあるやわらかな肌と入れ替わります。気になる毛穴も目立たなくなります。
くすみ解消や、トーンアップ効果も期待できるのでうれしいですね。
5.スキンケアの浸透率アップ
肌への浸透率は、毎日のスキンケア効果に影響をあたえます。手間ひまかけた肌のお手入れも、古い角質にじゃまされて浸透していかなければ、充分な効果を得られません。
炭酸泡洗顔で古い角質を落とせば、肌の奥までスキンケア成分が浸透するようになります。お肌に必要な成分が奥までしっかり届けば、うるおい、ハリへのアプローチにも期待ができます。
お手入れの効果を感じられると、続けていく励みにもなりますよね。
さらに、化粧水はつける前に「人肌程度に温めておく」、化粧水のあとは「ハンドプレスでしっかりなじませる」と、浸透率がアップします。
せひ、試してみてくださいね。
炭酸泡洗顔|デメリット
美容効果も高く、気軽にお手入れできる炭酸泡洗顔ですが、デメリットもあります。
肌が敏感になっている人には、気をつけていただきたいポイントもあります。以下、
3つのデメリットを確認していきましょう。
- 肌に刺激となる場合がある
- 値段が高め
- 種類が少ない
炭酸泡洗顔で効果的に美肌を手にいれるためにも、しっかりと確認しておきましょう。
肌に刺激となる場合がある
敏感肌の人など、肌質によっては炭酸洗顔に含まれる炭酸や洗浄成分が刺激になる場合があります。
炭酸の濃度が高いと炭酸泡の効果を実感できますが、その分肌への刺激も強くなります。敏感肌や肌の調子に不安がある人は、炭酸濃度の低めのものから使用するのがよいでしょう。
洗浄成分では、石油系界面活性剤のような洗浄力の強いものが入っていると、肌に刺激になることがあります。「合成界面活性剤フリー」などと記載されたものを選ぶようにしましょう。
また、洗浄成分が石けん系のものは洗浄力が強く、敏感肌の人だと刺激を感じてしまうかもしれません。
敏感肌でお悩みの人は、アミノ酸系洗浄成分のものを使用してみるのもよいでしょう。
値段が高め
炭酸泡洗顔は、スプレー缶の容器や原価の価格も関係して値段が高い傾向にあります。通常のチューブタイプの洗顔料だと、数百円で手に入るものもあります。炭酸泡洗顔は千円以上するものがほとんどです。
石けんタイプのものだと値段がおさえられる場合もありますが、スプレー缶タイプのほうがメリットは多いです。ワンプッシュで濃厚な泡がでてくるので、泡立てる手間がありません。持ち運びにも便利なので旅行先でも気軽に使えます。
値段が高め、というデメリットはありますが、価格だけを考えず「良質な泡」がでてくるスプレー缶タイプの選択をオススメします。
種類が少ない
近年、話題になってきている炭酸泡洗顔ですが、種類はまだそんなに多くありません。自分の肌にあった商品をみつけるために種類は多いほうがいいので、その点でデメリットといえます。
種類を洗浄成分でみてみましょう。先ほども少し触れましたが、石けん系洗浄成分とアミノ系洗浄成分があります。肌質によって合う方を選びましょう。
成分 | こんな肌質の人に | 特徴 |
石けん系洗浄成分 | 脂性肌の方、混合肌の方 | 洗浄力が強い、泡立ちがよい、刺激が強め |
アミノ系洗浄成分 | 敏感肌の方、乾燥肌の方 | マイルドな洗浄力、泡立ちは弱め |
また、デパートなどでカウンセリングを受けてから商品を選ぶのもよいかもしれません。種類が少なくても、販売員さんにアドバイスをしてもらえば肌に合った商品が見つかりやすくなるはずです。
まとめ|炭酸泡洗顔を使用して触りたくなる美肌を手に入れよう
今回の記事では、炭酸泡洗顔について効果やデメリットをご紹介しました。
炭酸泡洗顔は、美容効果の高い魅力的な洗顔方法ですが、デメリットもあります。自分のお肌の状態をしっかり確認して、使用するようにしましょう。
【炭酸泡洗顔】5つの効果
- こすらず汚れを浮かせて落とす
- 肌への摩擦軽減
- 肌の血行を促進
- 古い角質を除去し肌を柔らかくする
- スキンケアの浸透率アップ
炭酸泡洗顔のデメリット
- 肌に刺激となる場合がある
- 値段が高め
- 種類が少ない
自分の肌に合った炭酸泡洗顔を使用して、「柔らかくて触りたくなる美肌」を手に入れてくださいね。