肌悩みの中でも、とくに毛穴の開きや黒ずみに悩んでいる人は多いですよね。ここ数年で人気が上昇した「酵素洗顔」は、角質ケアや毛穴の開きに効果的だと幅広い年代から支持を得ています。
その反面「使用頻度がわからない」「肌質によって頻度は変えるべき?」といった疑問の声も挙がっているのが現状です。
本記事では、酵素洗顔の効果や洗顔手順について詳しく説明します。肌質別の使用頻度も解説しているので、今までお悩みだった使用頻度の疑問についても解消できますよ。
酵素洗顔とは?
酵素洗顔とは、酵素が含まれている洗顔料で洗顔をすることです。酵素は私たちの身体の中にもあり、およそ5,000種類もあるといわれています。大きく分けて「代謝酵素」「消化酵素」の2種類があり、おもに酵素洗顔に使用されているのは消化酵素です。
酵素洗顔に含まれている酵素は、おもに2種類あります。1つ目はリパーゼやサンゴ酵素といった、皮脂汚れを分解する皮脂分解酵素です。2つ目にパパイン酵素やプロテアーゼといった、古い角質を分解するたんぱく質分解酵素があります。
普段使っている洗顔料と違い、酵素が直接皮脂や角質にアプローチして分解してくれるのが特徴です。
酵素洗顔|5つの効果
酵素洗顔は、普段使っている洗顔料でも落としきれなかった、皮脂や古い角栓を分解して落としてくれます。酵素洗顔にはおもに5つの効果があると言われており、以下の効果が代表的です。
【酵素洗顔|5つの効果】
効果1.不要な角質を除去
効果2.肌のトーンアップ
効果3.スキンケアの浸透をよくする
効果4.角栓を防ぐ
効果5.ニキビ予防
では実際にどのような効果が期待できるのか、1つずつ紹介します。
効果1.不要な角質を除去
古い角質を分解してくれるたんぱく質分解酵素のはたらきにより、古い角質を除去できます。角質のおもな成分はたんぱく質なので、酵素分解により角質を集中してケアできるのが酵素洗顔の魅力です。
肌の表面に溜まった角質は、いちご鼻や毛穴の開きの原因になってしまいます。酵素洗顔での定期的な角質ケアは、肌トラブルの解消だけではなく予防にも効果的です。古い角質を溜めずにスッキリとした肌をキープできるので、肌バリア機能の維持に効果が期待できます。
肌のざらつきやくすみが気になったときは、酵素洗顔で古い角質を除去しましょう。
効果2.肌のトーンアップ
角質が除去されることにより肌のターンオーバーが整い、くすみも解消されトーンアップ効果が期待できます。肌のターンオーバーが整うことで肌バリア機能も正常にはたらき、すこやかな肌を保てるのです。
肌がトーンアップすることで、他の人から見たときの印象もパッと明るくなり健康的な印象を与えられます。また、肌のトーンアップにより、透明感やキメ細かさが強調され若々しく見えるメリットもあるのが特徴です。
「最近顔が疲れて見える・・・」といったときにも、トーンアップ効果がある酵素洗顔はおすすめです。
効果3.スキンケアの浸透をよくする
角質や皮脂汚れが分解され、肌表面がスッキリするとスキンケアの浸透がよくなります。スキンケアの浸透を邪魔する角質や皮脂汚れを取り除くことで、成分が角質層へ浸透しやすくなるためです。
角質や皮脂汚れが溜まっていると、成分の浸透を妨げることもあるので放置は厳禁です。ご褒美に高い化粧品を買ったのに、効果があまり感じられない・・・といったことにもなりかねません。
スキンケアの効果を充分に発揮するためには、角質や皮脂汚れのケアが大切です。
効果4.角栓を防ぐ
酵素洗顔により角質ケアがされると、毛穴の詰まりによってできる角栓や酸化による黒ずみを予防できます。角栓の原因となる角質や皮脂を取り除いてしまうことによって、角栓ができない環境を作れますよ。
肌の角栓は、3割の皮脂と7割の角質(たんぱく質)でできています。酵素洗顔に含まれている、たんぱく質分解酵素により酵素分解されるので、角栓が除去しやすくなります。残った皮脂も、皮脂分解酵素により酵素分解され、角栓の発生を防ぐことが可能です。
酵素洗顔での定期的な角質ケアは、角栓の予防にもつながります。
効果5.ニキビ予防
ニキビの原因である皮脂や毛穴の詰まりは、酵素洗顔で汚れを分解することで解消できます。毛穴が詰まってしまうと、分泌された皮脂の逃げ場がなくなってしまい、ニキビとなってしまうのです。
普段の洗顔では取れない、毛穴の奥にある汚れを酵素洗顔で洗浄することで、ニキビ予防になります。酵素洗顔の中には、ニキビ肌用に抗炎症作用が配合されているタイプもあります。炎症の酷いニキビが治らないときは、炎症を鎮めるために抗酸化作用配合のものを選ぶといいでしょう。
ニキビは毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌が原因なので、酵素洗顔で解消・予防効果が期待できます。
酵素洗顔|基本的な手順
酵素洗顔には、通常の洗顔にはない注意点がいくつかあるので、事前に確認しておくといいでしょう。基本的な手順とあわせて、大切なポイントを紹介します。
【酵素洗顔|基本的な基準】
STEP1.クレンジングでメイクを落とす
STEP2.洗顔料をよく泡立てる
STEP3.肌をこすらず優しく洗顔する
STEP4.ぬるま湯でしっかり洗い流す
STEP5.洗顔後はしっかり保湿ケアする
以上の順番で洗顔することで、酵素洗顔の効果を最大限まで引き出す効果が期待できますよ。
STEP1.クレンジングでメイクを落とす
メイクをしている場合は、酵素洗顔をする前にクレンジングできれいに落としておきましょう。マスカラや口紅などのポイントメイクはとくに落ちにくいので先に落とし「Tゾーン→Uゾーン→目→口」の順番になじませてください。クレンジングのさいには、こめかみや髪の生え際も落とし忘れがないようにしましょう。
クレンジング前に蒸しタオルやスチーマーを使用することで、毛穴が開いてメイクが落としやすくなります。ゴシゴシとこする必要がなくなるので、摩擦を少なくし肌への負担を減らせますよ。
STEP2.洗顔料をよく泡立てる
肌への刺激を最低限にするためにも、洗顔料をしっかりと泡立てて摩擦を抑えることが大切です。個別包装になっている酵素洗顔を使うときは、手や泡立てネットを水で濡らし手早く泡立てましょう。
酵素は水と混ざったときに効果を最大限に発揮し、時間が経過すると徐々に働きが弱くなっていきます。洗顔するときに1番効果を発揮できるよう、酵素洗顔はパウタータイプのものが多いです。
酵素洗顔は水分で活性化し、水分に弱いという性質を持っているため、泡立てる時間を短縮しましょう。
STEP3.肌をこすらず優しく洗顔する
濡らした顔に、しっかり泡立てた洗顔料を乗せていきます。皮脂が多いTゾーンから先に洗って、乾燥しやすい目や口は最後に洗っていくといいでしょう。小鼻や目の周りなど凹凸がある部分は、指の腹を使ってくるくると泡を転がすように洗います。
手でゴシゴシとこするような洗い方はNGです。摩擦により、色素沈着やバリア機能の低下を引き起こす可能性があります。また、手で洗うのではなく、転がした泡で汚れを吸着させるようなイメージで洗顔しましょう。
STEP4.ぬるま湯でしっかり洗い流す
ぬるま湯は、32度前後の温度を目安としてください。皮脂は32度で溶け始めるといわれているため、汚れを落としやすい32度で洗顔することがおすすめです。洗い残しは肌トラブルの原因となるので、泡が残らないようにしっかりと洗いましょう。
冷水や熱湯での洗顔は、汚れが残ったり乾燥を引き起こしたりする可能性があるので厳禁です。こめかみや髪の生え際は、洗顔料が残ってしまうことも多いため、注意してすすぎましょう。
STEP5.洗顔後はしっかり保湿ケアする
泡をすすいだ後は、清潔なフェイスタオルで水分を拭き取ります。拭き取りのときの注意点として、水分をぎゅっと抑えてタオルに染み込ませるイメージで拭き取ってください。何度もお伝えしていますが、ゴシゴシとこすってはいけません。
水分を拭き取った後はいつものスキンケアにプラスして、保湿ケアを丁寧におこないましょう。酵素洗顔後の肌は乾燥しやすいので、保湿力の高い乳液やクリームの使用がおすすめですよ。
冬場などより乾燥が気になる人は、クリームの重ねづけも効果的です。
【肌質別】酵素洗顔の使用頻度
ニキビ予防やくすみ改善に効果的な酵素洗顔ですが、使うタイミングや使用頻度に注意が必要です。間違った洗顔方法を続けてしまうことにより、肌トラブルを引き起こしてしまう可能性も否めません。
皮脂を分解する酵素も含まれているため、酵素洗顔のしすぎは肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。適切な使用頻度を守り、すこやかな肌を保ちましょう。
肌質別、適切な洗顔の使用頻度はこちらになります。
【肌質別|酵素洗顔の使用頻度】
乾燥肌|週1〜2回
脂性肌|週2〜3回
混合肌|部位によって使用頻度を変える
肌のコンディションによって使用頻度が変わってきますので、自分の肌質にあわせて使用頻度を変えましょう。
乾燥肌|週1〜2回
乾燥肌タイプの人は、皮脂を落としすぎてしまわないように、週に1回の使用がベストです。余分な皮脂や角質だけを落として、肌に必要な皮脂や水分量は維持できるように頻度を調整しましょう。
週に1回では角質が落としきれていないといった場合、大きな肌トラブルがなければ2回に増やしてみてください。万が一、肌荒れや赤みといった症状が出た場合は、頻度を減らしたり使用を中止して様子を見ましょう。
脂性肌|週2〜3回
脂性肌(オイリー肌)タイプの人は、余分な皮脂をしっかり落とすために、週に2〜3回の使用がおすすめです。脂性肌は皮脂が多く分泌されている状態のため、乾燥肌の人よりも使用頻度が多い傾向にあります。
しかし、肌のべたつきが気になってしまうからといって、毎日使用するのはNGです。皮脂を落としすぎて、肌が乾燥してしまう原因になります。
混合肌|部位によって使用頻度を変える
混合肌タイプの人は、部位によって使用頻度を変えましょう。一般的に皮脂の多いTゾーンや乾燥しやすいUゾーンは、それぞれ皮脂の量が違います。乾燥肌タイプの使用頻度にあわせて、週に1〜2回の頻度が適切です。
Tゾーンの皮脂が気になってきたときは、気になる部分だけ酵素洗顔で洗う方法もいいでしょう。酵素洗顔の多くは全顔1回分として個別梱包されているので、もったいないと感じる人はダブル洗顔がおすすめです。
まとめ|酵素洗顔を取り入れて素肌美人を目指そう
酵素洗顔をスペシャルケアとして取り入れることで、角質や皮脂量を適切に保てます。余分な角質や皮脂汚れが落とされると、くすみが解消されパッと明るい印象を与えられますよ。
トーンアップ効果も期待できるので、ざらつきやくすみがなく血色のよい素肌を手に入れられます。素肌がきれいになると自信もつくので、定期的に酵素洗顔で角質ケアをしましょう。