普段洗顔をしていて、肌トラブルが予防できていないと感じた場合、洗顔料に問題があるかもしれません。毛穴の汚れを適切に落とせていなかったり、古い角質がそのままになっていたりと、原因はさまざまです。
そのような人におすすめしたいのが、泡洗顔です！通常の洗顔料に比べると、もっちりとした泡が毛穴に詰まっている余分なものを、隅々まで洗い流してくれます。この記事では、泡洗顔がどのような効果があるのかを紹介し、適切な洗顔の方法について紹介するので、気になる人は参考にしてください。
泡洗顔の効果とは？
泡洗顔とは、泡タイプの洗顔料を用いてクレンジングする方法です。通常の洗顔料に比べると、きめ細かい泡で構成されており、毛穴の奥に詰まった汚れも泡が吸着して洗い流してくれます。
泡洗顔で得られるおもな効果は、以下のとおりです。
【泡洗顔のおもな効果】
- 肌の摩擦予防になる
- 毛穴の隅々の汚れを落とせる
- 皮脂を吸い取って清潔な肌を保てる
洗顔をすると肌はきれいになりますが、やり方を間違えるとダメージを与えてしまいます。しかし、泡洗顔はもちっとした泡が肌を包み込んで、優しい洗いあがりになります。
多くの肌トラブルを抱えている人こそ、泡洗顔はおすすめです。
肌への摩擦予防になる
泡洗顔の最大の効果は、洗顔による肌へのダメージが少ないことです。洗顔をする際、汚れを落とそうと思って肌を擦ることはNG。逆に肌を傷つけてしまい、炎症や乾燥肌を引き起こす可能性があります。
しかし、泡洗顔はやわらかい泡が手と肌の間のクッション替わりになり、摩擦を軽減できます。ゴシゴシと汚れを洗いたいところですが、肌には逆効果です。
場合によっては、肌のバリアを壊してしまう可能性もありますが、泡洗顔は心配いりません。肌の刺激を極限まで減らしつつ、やさしい泡による洗顔は肌バリアを壊すこともないからです。
そのため、泡洗顔は敏感肌の人や吹き出物が多い人などに推奨されています。
毛穴の隅々の汚れを落とせる
適切な洗顔をしたところで、毛穴の汚れは完璧に落ちているわけではありません。仕事終わりにメイク落としと洗顔をしても、ファンデーションが肌に残っていることはよくあります。
しかし、泡洗顔は毛穴の隅々の汚れを落とせます。
きめ細かい泡が毛穴や角質層まで入り込み、古くなった角質や毛穴にたまったホコリや汚れを落としてくれるわけです。結果として、肌のくもりが解消できます。
実際、古い角質をそのまま放置していると、毛穴トラブルを引き起こすことがあります。馴染み深いトラブルは、「イチゴ鼻」ですね。
皮脂の汚れがたまりやすいTゾーンに、古い角質やメイク汚れ、ホコリなどがたまって黒ずみの原因になることも…。そのような汚れも、泡洗顔ではしっかりと落とせます。
皮脂を吸い取って清潔な肌を保つ
高密度泡の洗顔料に限りますが、泡洗顔をすると泡が顔にある余分な皮脂を吸い取ってくれます。洗顔料には種類があり、ポンプを押すと泡が出てくるタイプから、泡立て器を使って自分で泡を作るタイプなど。
どちらもおすすめですが、肌表面にある皮脂を吸い取りたい場合は、自分で泡立てるタイプの洗顔料をおすすめします。泡立て器で、ミクロレベルまで泡を細かくすることで、皮脂を吸着しやすくします。
その洗顔料でクレンジングすると、毛穴の汚れだけではなく、オイリー肌や肌のくもりの原因になる皮脂までも除去できます！
ただし、洗顔後の肌は清潔な状態になっていますが、一時的に肌が乾燥しているので、保湿ケアを忘れずに！
泡洗顔で肌の余分なものを除去！メリットを紹介
泡洗顔は、毛穴に濃密な泡が浸透することで、ミクロレベルの汚れまで落としてくれます。それ以外にも、以下のメリットがあります。
【泡洗顔のメリット】
- 均等な洗顔ができる
- 時短につながる
- コスパがいい
肌トラブルを予防したい人や、泡洗顔について興味がある人は参考にしてください。
均等な洗顔ができる
通常の洗顔料に比べると、泡洗顔は肌に洗顔料が吸着するので、均等に洗顔ができます。泡洗顔では、泡を顔全体に塗るような形でクレンジングします。
肌に余すことなく泡が行きわたるため、均等に洗顔ができるわけです。
ほかの洗顔では洗い流しなどもありますが、泡洗顔で優しく肌を洗うことで、汚れを徹底的に落としたクレンジングができます。
そのため、泡洗顔は以下のような人に向いています。
【泡洗顔が向いている人】
- 洗顔をしてもメイク汚れが残る
- 短時間で洗顔したい
- 毎日清潔な肌を保ちたい
- 毛穴トラブルを実感している
このような人は、泡洗顔がおすすめです。毛穴トラブルを実感している人には、とくに実践してほしい洗顔方法です。
時短につながる
泡洗顔は、大きく分けて3つの種類があります。
【泡洗顔の種類】
- 泡立てタイプの洗顔料
- ポンプタイプの洗顔料
- ガスタイプの洗顔料
まず、泡立てタイプの洗顔料は、クリームタイプの洗顔料を専用の泡立てだて器に入れて、泡立てさせてから使います。洗顔までにやや手間がかかりますが、その分きめ細かい泡が肌に吸着するので、肌ケアをサポートしてくれます。
一方で、ポンプタイプの洗顔料は、泡を立てる必要はありません。ポンプを押すと、泡が出てくるのでそのまま洗顔できます。そのため、洗顔の時短ができます。
忙しい朝でも、仕事や学校で疲れた夜でも安心です。その代わり、泡立て器のタイプに比べると、泡の密度はやや低め。
また、ガスタイプの洗顔料はきめ細かくホイップクリームのような泡を、泡立てる手間なく使うことができます。がっつり泡洗顔をして効果を実感したいなら、ガスタイプがおすすめです。
コスパがいい
泡洗顔は、コスパがいいこともメリットです。通常の洗顔料に比べると、1回の洗顔で使う量が少ないからです。
とくに、泡立てタイプの洗顔料は、少量の洗顔料とぬるま湯を入れて泡立てるだけで、濃密泡が完成します。ポンプタイプのものは、泡の密度次第で、やや多めの量が必要になることもあります。
そのため、経済的な面を考えるなら、将来的なことを考えて、泡立てタイプの洗顔料がおすすめです。
逆に泡洗顔のデメリットはある？
泡洗顔は、ほとんどデメリットがありません。しいていえば、長時間やりすぎないことですね。
これは、泡洗顔に限った話ではなく、洗顔全般に言えることです。必要以上に長く洗顔をすると、逆に肌を傷つけてしまいます。
泡洗顔の場合、肌に対して泡が優しいと思って、長く洗顔をする人もいるようです。しかし、通常の洗顔料と同様で、肌に刺激を与えてしまうことになります。その結果、肌に必要な皮脂までも洗い流してしまい、乾燥肌を引き起こすことも珍しくありません。泡洗顔をする際は、適切な時間ですることが大切です。
泡洗顔の前に！用意しておきたいものは？
泡洗顔をする前に、いろいろと用意しておきたいものがあります。それぞれ紹介すると、以下のとおりです。
【泡洗顔をする前に用意しておきたいもの】
- 泡立てネット・泡立て器
- 泡洗顔料
洗顔料を泡立てタイプのものにすることを見越して、泡立てネットや泡だて器は事前に用意しておきましょう。洗顔料については、肌にうれしい成分が配合しているようなものがおすすめです。
洗顔後に乾燥することを考えると、ヒアルロン酸やビタミンCが配合している洗顔料はいいですね。また、洗顔では補えなかった分は、洗顔後のパックや化粧水、乳液などで補給しましょう。
美肌効果を実感できる泡洗顔の正しいやり方
美肌効果をしっかり実感するためにも、正しい泡洗顔のやり方を把握しておきましょう。具体的な手順は、以下のとおりです。
【美肌効果を実感できる泡洗顔の正しいやり方】
- 手の雑菌を洗い流して32度程度のぬるま湯で顔をすすぐ
- 洗顔料を泡立てる(泡タイプのものはそのまま使用する)
- 皮脂が多い部分から洗顔する
- ニキビができやすいUゾーンを洗う
- ぬるま湯で洗い流す
- 水分を清潔なタオルでふき取る
これらをすべておこなったうえで、初めて泡洗顔は終了です。
1.手の雑菌を洗い流して32度程度のぬるま湯で顔をすすぐ
洗顔をするさい、汚れた手ですると、手の汚れが肌に付着します。その状態では、十分に毛穴・角質層ケアができないので、まずは手の汚れを落とすことをおすすめします。その後すぐに洗顔料をつけることはNGです。
乾燥した状態の肌に洗顔料をあてると、強い刺激が発生する可能性があるからです。そのため、32度程度のぬるま湯で一度顔を濡らしてから、泡洗顔にうつります。
また、肌の余分な雑菌を落とすためにも、一度ぬるま湯で軽くすすぐとよいでしょう。ぬるま湯ですすぐと、毛穴が開きやすくなるため、より肌をサポートするような泡洗顔ができます。
2.洗顔料を泡立てる(泡タイプのものはそのまま使用する)
泡立てタイプの洗顔料を使う場合、中途半端にあてると肌を傷つけてしまいます。そのため、洗顔料でしっかり泡立てることが大切です。最近では、100均に泡だて器が販売されているので、事前に用意しておくとよいでしょう。
泡立てる際は、洗顔料の使い方にあわせます。多くの場合、洗顔料と少量のぬるま湯を足して泡立てます。
泡の目安は目視ではわからないため、適量手にとりましょう。そして、逆さにしたときに手に泡が吸着していればOKです。
より濃密な泡にすることで、毛穴の汚れや古い角質だけではなく、余分な皮脂まで吸着してくれます。泡立て器がない場合は、手で泡を作る方法があり、泡立て器ほどではありませんが、十分泡立ちます。
【手で泡立てる方法】
- 適量洗顔フォームを手に取る
- ぬるま湯で手を濡らす
- コの字を描くように洗顔フォームを混ぜる
- 泡立ってきたら手を濡らして泡立てる
- 2~4の繰り返し
ただ、ネットや泡だて器のほうが早いので、事前に用意しておくことをおすすめします。
3.皮脂が多い部分から洗顔する
洗顔料が泡立ったら、いよいよ洗顔です。テキトーな順番でするのではなく、決められた順番でクレンジングします。
いくら泡立てたといえ、時間が経つと徐々にペースト状・水状になってきます。そのため、最初はもっとも皮脂の分泌が多い場所から洗顔します。
おでこから鼻筋にかけてのTゾーンですね。
まずはTゾーンに泡をのせて、こすらずにクレンジングしていきます。肌で泡を転がすようなイメージで、優しくすることが大切です。
4.ニキビができやすいUゾーンを洗う
ある程度汚れが落ちてきたと実感したら、Uゾーンに移ります。Uゾーンは、「こめかみ・頬・顎」の場所のことを指します。
この部分もTゾーンのように皮脂がたまりやすく、吹き出物やニキビができやすい部分です。場合によっては、毛穴トラブルや別の肌トラブルを引き起こす可能性もあるため、しっかり泡で洗い流しましょう。
ここでも擦らずに、優しく丁寧に泡を転がすような形で洗っていきます。顔全体に泡が吸着してきたら、毛穴に泡を浸透させるように、指を使って軽く浸透させていきます。
汚れを落とす大事な手順なので、忘れずに！
5.皮膚が薄い場所は最後にあらう
Tゾーン・Uゾーンが終わったら、最後に皮膚が薄い部分をクレンジングします。顔の中では、「目付近・口回り」がとくに薄い部分です。
デリケートな部分は、肌荒れしやすい部分でもあるので、より念入りに泡洗顔しましょう。
しかし、デリケートな部分の周辺をこすることはNGです。適量の泡をとって、周辺で軽く転がす程度にします。余計な刺激を与えて、肌荒れの原因になっても困りますからね。
丁寧に洗ったら、洗顔料を使った洗顔は終了です。
6.ぬるま湯で洗い流す
指定の手順で洗顔ができたら、すぐにぬるま湯で洗顔料を洗い流します。洗い流す際も注意ですが、くれぐれも肌をこすらないようにしましょう。
洗顔後のケアの手順は、以下のとおりです。
【洗顔後のケアの手順】
- 肌についている泡を手でとる
- ぬるま湯ですすぎながら残った泡を落とす
- すすぎ残しがないように念入りに洗う
バシャバシャ洗うのではなく、泡を落とすようなイメージで、少しずつすすいで洗います。すすぎ残しがあると、肌トラブルの原因になるので、確実に洗い流すことが大切です。
7.水分を清潔なタオルで吸い取る
洗顔料を洗い流したら、肌の水分をタオルで吸い取っていきます。タオルは、洗濯後の清潔なタオルを使いましょう。
また、水分を吸い取る際は、ゴシゴシこするのではなく、顔の上をタオルで優しくおさえて吸着しましょう。摩擦が少ない泡洗顔をして、最後にこすってしまっては意味がありませんからね。
さらに、洗顔後は肌が乾燥している状態です。そのため、化粧水で肌に潤いを与えて、乳液で水分の蒸発を予防し、保湿ケアをしましょう。
通常の洗顔よりもおすすめなので、汚れを落としてつるつるの肌になりたい人は、泡洗顔をおすすめします。
まとめ
泡洗顔は、毛穴の奥の汚れまで落とせるので、肌トラブルを抱えている人は予防のためにおすすめです。そのほかにも、普段の生活で泡洗顔を取り入れて、より美肌になりたい人にもおすすめできる方法です。
通常の洗顔よりもコスパがよく、時短もできるのでメリットしかありません。
「今の洗顔では物足りない」という人は、ぜひ泡洗顔を試してくださいね。
