【顔パック】正しい使用頻度は?肌質別のおすすめ使い方

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな

顔パックには美容成分が豊富に含まれているため、手頃なスキンケアとして幅広い年代から人気です。中には「毎日使ってもいいの?」「どのくらいの頻度が正解?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、顔パックの正しい使用頻度と注意点を紹介します。肌質別におすすめの使い方も紹介しているので、顔パックを選ぶさいの参考にしてくださいね。顔パックを正しく使って、誰もがうらやむお肌を手に入れましょう。

目次

顔パックの正しい使用頻度

顔パックはさまざまな種類のものが販売されており、おもに2種類にわけられます。デイリー使い用の顔パックと、スペシャルケア用の顔パックです。それぞれの使用頻度は、以下のとおりです。

  • デイリー使い用の顔パック:毎日の使用でもOK!
  • スペシャルケア用の顔パック:週に1~2回が理想

それぞれ目的や商品の特徴によって頻度が異なるので、今回は2種類にしぼって紹介します。

デイリー使い用の顔パックは毎日の使用でもOK!

箱や保存袋に30枚ほどの顔パックが入っているタイプは、デイリー使い用として毎日使用できます。保湿を重視していることが多く、肌への刺激が比較的少ない顔パックです。

デイリー使い用の顔パックを化粧水の代わりに使うことで、日々のスキンケアの時短にもつながります。最近では、朝パックとして販売されている顔パックも多く、バタバタしがちな朝にも活躍するでしょう。

中には化粧下地の効果があるタイプもあるので、洗顔後に朝パックしておけばそのままメイクができますよ。また、洗顔から保湿まで1回でできてしまうパックもあるので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

ピーリング剤など、刺激の強い成分が含まれているタイプではなければ、毎日使用しても問題ありません。

スペシャルケア用の顔パックは週に1~2回が理想

スペシャルケア用の顔パックは、肌へ刺激を与えてしまいかねないため、週に1〜2回の使用がおすすめです。基本的に個包装されていることが多く、週に1回の集中ケアを目的として販売されています。

スペシャルケア用の顔パックは、美容成分が豊富に含まれている分、肌への刺激も強いです。販売メーカーさんが推奨しているとおり、パッケージ裏に記載している、週1〜2回の頻度を守りましょう。

ピーリング剤が含まれていたり角質ケアができたりするタイプは、肌への刺激が強いため推奨されている使用頻度を厳守してください。皮脂や角質を取りすぎてしまうと、本来肌に必要な皮脂まで落としてしまい、肌のバリア機能を低下させます。

肌のバリア機能が低下してしまうと、肌が外的刺激に弱くなってしまい、肌トラブルを引き起こすのです。肌をすこやかに保つためにも、スペシャルケア用の顔パックの使用は週に1〜2回にとどめましょう。

NG習慣|顔パックを使用するときの注意点

顔パックを使用するときは、パッケージ裏の注意事項をよく読みましょう。誤った使用方法で顔パックを使うと、十分に効果が感じられないだけではなく、肌トラブルの原因となります。

どのような顔パックにも共通して注意したい点は、以下の3つです。

  • 適切な使用頻度を守る
  • 長時間の使用はしない
  • 古いパックは使わない

それぞれの注意点を、1つずつ紹介します。

適切な使用頻度を守る

適切な使用頻度を守ることは、肌トラブルを起こさないために大切です。

デイリー使い用の顔パックは毎日使用しても問題ないですが、肌にとって刺激の強いタイプもあります。スペシャルケア用の顔パックなど、肌への刺激が強いタイプは週に1〜2回の頻度を守りましょう。

保湿力が高い顔パックを使いすぎることは、肌がもつ保湿機能の低下を助長してしまう恐れがあります。肌の保湿機能が低下すると、皮脂が過剰に分泌されてしまい、毛穴が詰まってしまうのです。

角質ケア効果がある顔パックは、やりすぎによってビニール肌になってしまう場合もいなめません。このように、顔パックの使いすぎによって、肌トラブルの悪循環が生まれてしまう可能性もあります。

肌をキレイにするために使用しているつもりが、肌トラブルを引き起こしてしまっては本末転倒です。推奨されている顔パックの頻度をきちんと守って、適度に肌へうるおいを与えましょう。

長時間の使用はしない

長時間顔パックを付けっぱなしにしてしまうことで、乾燥肌を招く恐れがあります。

美容成分が豊富に入っている顔パックは、肌へたっぷり浸透させたいと誰しもが思うでしょう。しかし、長時間の使用によって乾いた顔パックは、肌表面のうるおいを奪ってしまうのです。

顔パックの効果を最大限に引き出したい場合、長時間の使用ではなく他の方法があります。

たとえば、お風呂上がりの使用は、毛穴も開き老廃物も排出されている状態のため、スキンケアの浸透率が高い状態です。保湿タイプの顔パックであれば、湯船に入れて温めておくのもいいでしょう。

お風呂上がりに使用できない場合は、電子レンジで温めたホットタオルを顔に数分乗せてみてください。血行がよくなって毛穴も開くので、顔パックの効果をより引き出せますよ。

長時間顔パックを使用することは控え、パッケージ裏に記載されている時間を守りましょう。

古いパックは使わない

顔パックは購入後3年以内に使用し、開封後は1か月を目安に使い切りましょう。

顔パックの多くは使用期限の記載はないですが、化粧品は全般的に使用期限があります。使用期限を越えてしまうと、成分の品質が落ちてしまったり、成分が酸化してしまうためです。

韓国の顔パックには使用期限の記載がされています。しかし、日本は義務がないため基本的には記載されていません。薬機法で製造後3年以上品質が安定する化粧品については、期限の記載が必須でないとされているためです。

記載されていないからといって何年も前に購入した顔パックを使うことは、肌トラブルの原因になります。3年間は品質が安定するというのは、言い換えれば3年経過したら品質が安定しない恐れもあります。

「家の中を整理していたら古い顔パックが出てきた」なんてこともあると思いますが。しかし、肌トラブルを起こさないためにも古いパックの使用はやめましょう。

肌質別|顔パックの選び方

顔パックは、肌質によって選ぶ種類が変わります。時間も頻度も守ってケアしているのに効果を感じられない方は、肌質に合っていないのかもしれません。顔パックの選び方と使い方を紹介するので、顔パックを選ぶさいに参考にしてください。

肌質別に紹介します。

  1. 乾燥肌
  2. 普通肌
  3. 脂性肌
  4. 敏感肌

自分の肌質に合わせて、正しく顔パックを使用することで、効果がしっかり感じられますよ。

1.乾燥肌

乾燥肌は、「保湿重視の顔パック」を選びましょう。

肌のつっぱりを感じたり、肌のかさつきやごわつきが気になる方は乾燥肌かもしれません。肌の水分量が不足しているため、水分量と皮脂のバランスが取れていない状態です。

肌へうるおいを与えることが大切なので、顔パックを選ぶときは高保湿のものを選んでください。顔パックでうるおいを与えてあげることで、肌の水分量が増えバランスを整えてくれます。

粉が吹いてしまったり、乾燥のしすぎによって少しの刺激で赤みをともなうような乾燥肌は、2種類常備しましょう。乾燥肌の症状によっては、デイリー使い用とスペシャルケア用の顔パックを2種類準備すると安心です。

平日はデイリー使い用の顔パックを使い、週末はスペシャルケア用の顔パックで保湿しましょう。

2.普通肌

普通肌は基本的に肌が安定しているので、「悩みに応じた顔パック」を選びましょう。

水分量と皮脂のバランスが取れていて、肌トラブルも少ない傾向にある方は、普通肌かもしれません。理想的な肌の状態で、キメ細かく肌の弾力もあるので、肌のバリア機能が正常に機能しています。

普通肌には美白効果のあるタイプなど、そのときの悩みに応じた顔パックを選ぶといいでしょう。日々のスキンケアにプラスして、週末のスペシャルケアだけで充分肌をキレイに保てます。

逆にやりすぎてしまうと肌のバリア機能が低下して、乾燥肌や脂性肌になりかねないため、注意が必要です。普通肌は週に1回、そのときの悩みに応じたスペシャルケア用の顔パックでケアしましょう。

3.脂性肌

脂性肌は、「テクスチャーがさっぱりした顔パック」を選びましょう。

顔を洗顔したばかりなのにすぐにベタついてしまったり、よくニキビができる方は脂性肌かもしれません。脂性肌は、皮脂が多い状態だとイメージされがちですが、水分量と皮脂どちらも多い状態です。

脂性肌になる理由として、おもに皮脂の取りすぎや保湿不足が原因として挙げられています。皮脂の取りすぎによって肌が勘違いし、乾燥させまいと皮脂を過剰に分泌してしまっているのです。

そのため、脂性肌にも保湿が必要といわれています。乾燥肌を同じような高保湿タイプのフ顔パックではなく、さっぱりとしたテクスチャーのものがおすすめです。オイルやアルコールフリーのものを選ぶことで、重たすぎず肌へやさしくさっぱりと保湿できます。

中には脂性肌用の顔パックも販売されているので、肌質専用のタイプを選んでもいいかもしれません。また、しっとりとさっぱりで選べる顔パックがあれば、さっぱりタイプのものを選びましょう。

4.敏感肌

敏感肌は、「低刺激タイプの顔パック」を選びましょう。

少しの刺激で赤くなったり、ひりひり顔に痛みがでる方は敏感肌かもしれません。肌のバリア機能が正常に機能していないため、外的刺激を受けやすく、炎症を起こしやすい状態です。

肌への負担を極力減らすために、低刺激タイプか敏感肌向けの顔パックが安心でしょう。パッケージ裏に、アルコールフリーや弱酸性といった記載がある顔パックもおすすめですよ。

刺激を受けやすい敏感肌の場合、低刺激タイプのものを選び、極力肌へ刺激を与えないことが大切です。弱酸性・無添加・アルコールフリーといった、肌へやさしい顔パックを選びましょう。

まとめ|肌質に合わせて顔パックを選び正しい頻度で使おう

顔パックは、販売メーカーさんが推奨している使用頻度を守りましょう。

顔パックの中には、毎日使えるデイリー使い用があります。保湿重視など刺激が少ないものも多いので、毎日のスキンケアに取り入れても問題ありません。

スペシャルケア用の顔パックは、美容成分が豊富に含まれているぶん、刺激も強いので週に1~2回の使用がおすすめです。使用頻度を増やしてしまうと、水分量と皮脂のバランスが崩れ、肌のバリア機能が低下します。

どの顔パックを購入しようか迷ったら、本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。肌質にあった顔パックを選ぶことにより、理想のお肌が手に入り自分に自信が持てるようになりますよ。

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