洗顔をする際、洗顔料はそのまま肌につけるのではなく、しっかり泡立てるようにしましょう。泡立ててから洗顔しないと、不要な摩擦が肌を傷つける原因になります。
しっかり泡立てることで、不要な摩擦が起こらないだけでなく、泡が毛穴の隅々まで洗顔でき、汚れを洗い流せます。今回は、洗顔料の上手な泡立て方や洗顔方法について紹介するので、参考にしてください。
洗顔では泡立てが重要?
結論を言うと、洗顔をする際は泡立てたほうがいいです。洗顔料を泡立てると、毛穴の奥の汚れまでしっかり落とせるからです。
泡立てずに洗う場合、洗顔料を顔に塗布してこすりながら洗うこともあると思います。しかし、肌をこすりながら洗うと、傷つける原因になります。
泡洗顔をする際も同様ですが、泡立てた状態で使うと、こすらずに洗顔ができるのでおすすめです。泡で洗顔するだけでも、十分に汚れを吸着してくれます。しかし、洗顔料によってはしっかり泡立てられないことがあります。
濃密な泡を使って汚れを落としたいなら、泡立ちのよい洗顔料を使用しましょう。
正しい洗顔料の泡立て方
泡立てようと思っても、濃密な泡ができないという人は、泡立て方に問題があるかもしれません。そのため、やり方をしっかり覚えたうえで泡立てることをおすすめします。
具体的なやり方は、以下のとおりです。
【正しい洗顔料の泡立て方】
- 洗顔料を手に取る
- 片方の手でくぼみを作りぬるま湯を少量たらす
- もう片方の手でコの字を作り爪先でゆっくり混ぜ合わせる
- 混ざったら徐々にぬるま湯を加えてさらに混ぜ合わせる
- 泡がある程度できてきたらぬるま湯を加えてさらに混ぜ合わせる
こちらは、泡立てネットや泡立て器などを使わないでできる泡立て方です。道具を使わず簡単にできる方法で、濃密な泡が完成するのでおすすめできます。
しかし、少し手間がかかるので、早く泡を作りたい人は、泡立てネットや泡立て器を使いましょう。その際は、以下の流れでおこないます。
【泡立て器を使って泡立てる場合】
- 洗顔料と少量のぬるま湯を泡立て器のカップ部分に入れる
- 泡立てスティックを上下に動かして泡を作る
- ある程度泡ができたらぬるま湯を追加してさらに動かす
- 2~3を繰り返して濃密な泡を作る
洗顔料用の泡立て器は、最近では100均でも販売されています。
肌を傷つけない正しい泡洗顔の手順
不要な摩擦を起こさないで肌を傷つけずに泡洗顔がしたいなら、正しい手順で洗顔することが大切です。具体的な手順は以下のとおりです。
【肌を傷つけない正しい泡洗顔がんの手順】
- 洗顔料をしっかり泡立てる
- 32度ほどのぬるま湯であらかじめ洗う
- 泡をたっぷり手に取り指の腹でTゾーンを洗う
- Tゾーンが終わったらUゾーンを指の腹で丁寧に洗う
- 泡を洗い流す
このような手順でおこなうことで、肌を清潔な状態に保ち、効率よく泡洗顔ができます。
1.しっかり泡立てる
まずは、洗顔料を泡立てる必要があります。手で泡立てる方法もありますが、泡だて器を使ったほうが効率的です。
その場合、先ほど紹介した手順で泡立てましょう。
目安は、手に取って逆さにした状態で、落ちないくらい濃密になった泡です。濃密な泡は、毛穴に吸着します。
泡洗顔では非常に重要なので、必ず泡立てましょう。
2.32度ほどのぬるま湯で予め洗う
また、洗顔前に32度ほどのぬるま湯で軽く洗うことをおすすめします。肌が乾燥した状態で洗顔料を使うと、傷つける原因になります。
ぬるま湯で事前に肌を洗うと、毛穴が開き汚れが落としやすくなります。汚れを軽く落とす意味でも、ぬるま湯だけでの洗顔は必須です。
3.泡をたっぷり手に取り指の腹でTゾーンを洗う
ある程度泡立ったら、まずは皮脂が多く分泌されるTゾーンから洗っていきます。おでこと鼻筋にかけてのゾーンで、濃密な泡をたっぷり塗布します。
そのさい、こすらずに洗うことが大切です。泡洗顔では、泡を肌に塗布して軽く肌にタッチすれば汚れが落ちます。
そのため、Tゾーンにたっぷり泡を塗ったら、ポンポンと肌をやさしく叩くようにして吸着させましょう。
4.Tゾーンが終わったらUゾーンを指の腹で丁寧に洗う
Tゾーンの洗顔が終わったら、Uゾーンの洗顔に移ります。Uゾーンは、頬から顎にかけてのゾーンのことです。
UゾーンもTゾーン同様に、汚れがたまりやすい部分なので、しっかり汚れを落としていきます。このさいも、こすらずに優しく肌に押さえるようにして泡を吸着させることが大切です。
洗顔の時間は通常の洗顔と同様に、3~4分を目安にしましょう。長く洗顔しすぎると、顔の皮脂を余分に落としてしまい、肌乾燥の原因にもなります。そのため、適度な時間洗顔することが大切です。
5.泡を洗い流す
洗顔が終わったら、泡を洗い流します。そのさい、泡が大量に肌に吸着している状態なので、まずは手である程度泡をとりましょう。
ぬるま湯で洗い流す際も注意が必要で、爪を立てたりこすったりすると、肌を傷つける原因になります。大量の泡がついた状態で洗い流す場合、そのようなトラブルも考えられるため、まずは泡を肌から落とすことが大切です。
泡がある程度取れたら、32度ほどのぬるま湯で洗い流します。この場合も同様で、肌をこすらないように気を付けましょう。
ぬるま湯を肌におさえるように洗い流すと、肌を傷つけることなく流れます。
これだけはNG!間違った泡洗顔のやり方
泡洗顔をする際、以下の行動はNG。絶対にしないようにしましょう。
【泡洗顔のNG】
- 冷水で洗顔する・熱いお湯で洗顔する
- 一日二回以上の洗顔
- 洗顔後にタオルでゴシゴシふき取る
正しい泡洗顔をして、肌を清潔な状態に保ちましょう。
冷水で洗顔する・熱いお湯で洗顔する
泡洗顔をする際、冷水や熱いお湯での洗顔はおすすめしません。まず、冷水で洗顔をすると、毛穴が引き締まった状態で洗顔をすることになります。
肌に冷水をかけると、毛穴が一時的に締まるため、十分に汚れが落とせない可能性があります。そのさいに、ぬるま湯をかけると、毛穴が一時的に開くことから、泡洗顔に限らずどの洗顔をする際も、ぬるま湯が推奨されることが多いです。
お湯の温度は、32度程度がベストで、常温よりも少しだけ熱く感じるくらいがちょうどいいです。また、逆に熱すぎる温度も控えましょう。
温度が熱すぎると、皮脂が落ちてしまう可能性もあるからです。もちろん、皮脂が落ちても問題ありませんが、肌には適度な皮脂が必要です。
皮脂がなくなってしまうと、乾燥肌の原因にもなるため注意しましょう。
1日2回以上の洗顔
一日にする洗顔の回数は、肌の状態や人によってさまざまです。しかし、一般的には朝と夜の2回の洗顔が推奨されています。
必要以上に洗顔をしてしまうと、皮脂を余分に洗い流してしまいます。その結果、肌が乾燥状態になり、それを予防するために皮脂が過剰分泌して、オイリー肌の原因になることも…。
皮脂や汗が気になる夏場になると、ついつい汚れを落とすために多く洗顔をしがちです。肌の状態を見ながら、適切な洗顔をすることが大切です。
過剰な洗顔は、肌トラブルを引き起こす可能性もあるため注意しましょう。
洗顔後にタオルでゴシゴシふき取る
適切な洗顔をしたあと、肌についた水分をタオルでふき取りますよね。そのさい、顔をこするようにゴシゴシとふき取ると、顔が摩擦で傷つけられてしまいます。
せっかくやさしい泡で洗顔をして洗い流したのに、台無しです。
そのため、洗顔後はゴシゴシこするのではなく、タオルを肌にあてて優しく吸着するような形でふき取りましょう。
まとめ
泡洗顔は正しいやり方をすることで、肌の汚れを徹底的に落とせます。ただ、十分に泡立てられていなかったり、肌をこするなどの間違った洗顔をすると、逆に肌を傷つけてしまうことも…。
そのため、泡洗顔をする際は、念入りに泡立て濃密な泡を作って洗顔することが大切です。肌を傷つけないように洗顔をすることが、ポイントです。