「化粧水が合わなくて、肌が荒れてしまった…」そんな経験はありませんか?
肌質や肌の状態は、人それぞれ異なります。そのため「人からおすすめされた化粧水」や「憧れの芸能人が使っている化粧水」を使っても、効果を感じられないどころか肌トラブルが起きることもあります。
しかし、自分の肌に合った化粧水を見極めることで、肌トラブルを防げるのです。この記事では、化粧水が合わない原因や、肌タイプ別の自分の肌に合った化粧水の見極め方を紹介します。
「化粧水が合わない…」といった肌トラブルを未然に防ぎ、すこやかな肌を手に入れましょう。メイクをするのが、もっと楽しくなりますよ。
化粧水が合わない!どうすればいい?
化粧水が肌に合わず、何らかの肌トラブルが起きたときには、すぐに化粧水の使用を中止してください。
化粧水は基本的に、平均的な肌の使用での刺激やトラブルに配慮して作られています。しかし、使用時の「体調」や「季節」「体質」や「年齢」などの要因が重なると、普段は問題なく使用できていた化粧水でも肌トラブルが起きる場合があります。
使用後すぐに肌トラブルが起きた場合には、すぐに化粧水の使用を中止し、水でしっかりと洗い流してください。その後、肌を冷たいタオルなどで冷やしましょう。
また、化粧水を使用して10日前後ほど、または長期間使用していて肌荒れが起きた場合、一度使用を中止し、敏感肌用や低刺激の化粧水に切り替えるなどの対策をおすすめします。
使用を中止しても症状がよくならない場合や悪化した場合、また症状が気になるようであれば専門医への受診をおすすめします。
合わない化粧水を使うとどうなる?
自分の肌に合わない化粧水を使うと、使用直後や数日後に以下のような症状があらわれます。
- 赤み
- ヒリヒリとした痛み
- かぶれ、かゆみ
- ニキビ
- 乾燥や皮向け
以上のような変化があらわれた場合、何らかの原因で肌が荒れている状態です。
【化粧水】肌に合わない原因は?
化粧水が肌に合わない原因は、おもに以下の3つです。
- 肌状態や体調の乱れ
- アレルギー性接触皮膚炎
- ターンオーバーの乱れ
肌トラブルの対策をするにあたって「化粧水が肌に合わない原因を知っておくこと」は、非常に大切です。それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
肌状態や体調の乱れ
1つ目の原因は「肌状態や体調の乱れ」です。季節の変わり目や体調不良といった肌のバリア機能が衰えるさいに、化粧水が合わなくなることがあります。
肌の1番外側にある表皮の角層には「空気の乾燥」や「紫外線」「花粉」などの外部からの刺激をブロックする役割があります。この角層のバリア機能が何らかの原因で低下していると、外部からの刺激に対して肌が過敏に反応しやすい状態になるのです。
肌のバリア機能が低下してしまうと、化粧水をつけるとヒリヒリしたり、かゆみが出たりします。また、生理前はホルモンの関係で肌が過敏になって反応が出やすく、一時的に化粧水による肌荒れが起きる場合もあります。
アレルギー性接触皮膚炎
2つ目の原因は「アレルギー性接触皮膚炎」です。化粧水に含まれている何らかの成分に肌が反応して肌荒れを引き起こす場合、肌が特定の成分を異物だと判断してしまうことがあります。
体の免疫システムが異物だと判断した成分に再度接触したときにアレルギー反応を起こし、「ヒリヒリ」「かゆみ」「乾燥してごわつく」などの症状があらわれます。
何年も問題なく使っていた化粧水でも、突然アレルギー反応が起こる場合もあるので注意が必要です。
ターンオーバーの乱れ
3つ目の原因は「ターンオーバーの乱れ」です。ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと、古くなった角質細胞がはがれずに表皮に残ったり、角質層の細胞間を埋める細胞間脂質などの保湿成分が作られにくくなったりします。
その結果、肌のバリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすくなるため、化粧水に敏感に反応して急に合わないと感じることがあるのです。
自分に合わない化粧水を見極める!3つの方法
肌トラブルを防ぐためには、自分に合わない化粧水を見極めることが大切です。方法は、以下の3つです。
- パッチテストをする
- 成分をよく確認する
- 一定期間使ってみて様子をみる
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
方法1|パッチテストをする
「パッチテスト」とは、腕の内側など肌のやわらかい部分に化粧品を塗り、反応があるか調べる方法です。新しい化粧品を使う前には肌トラブルを防ぐため、パッチテストをおこない自分の肌に合うかどうか確認しましょう。
パッチテストの手順は以下のとおりです。
- 入浴後など肌が清潔な状態で、腕の内側など肌のやわらかい部分に対象の化粧品を少量塗ります。
- 化粧品を塗った状態で、そのまま30分ほど放置し、変化がないか観察します。
万が一、パッチテスト中に肌トラブルが起きた場合には、すぐにテストを中止して水で洗い流してください。パッチテストをして24時間経過しても、赤みやかゆみなどの肌トラブルがなければ、問題なく使用できる可能性が高いです。
しかし、パッチテストで赤みやかゆみなどの症状があった場合には、化粧水の成分が肌に合わない可能性があるため、使用を控えてください。
「パッチテストをして合わなかったら、もったいない」と考える人は、お試しサイズを購入したりサンプルをもらったりするのがおすすめです。お試しサイズは、少々割高になりますが少量を試せるので、残りの消費を心配しなくてすみます。
方法2|成分をよく確認する
化粧水は「医薬品医療機器等法」により、全成分表示が義務付けられています。肌に合わない成分を確認しておくことで、肌トラブルを未然に防ぐことが可能です。
とくに肌トラブルが起こりやすいのは「香料」「色素」「基剤」などが多いです。購入前にパッケージを確認し、肌トラブルを予防しましょう。
方法3|一定期間使ってみて様子をみる
新しい化粧水を使い始めて、何も肌トラブルが起こらない場合は、様子をみながらしばらく使い続けてみましょう。一般的に肌のターンオーバーは約28日間かかるため、2週間〜1ヶ月間は肌の様子をみながら使い続けることが大切です。
一定期間使うことで、肌なじみや使用感もわかります。短期間の使用では、自分の肌との相性がわからないこともあるので、じっくりと時間をかけて試してみるのがおすすめです。
もし、使用途中に肌トラブルが起きてしまった場合は、すぐに化粧水の使用を中止しましょう。
【肌タイプ別】自分の肌に合った化粧水の見極め方
化粧水が合うかどうかは、自分の肌質も大きく関係します。肌質は、肌の水分と油分のバランスにより、大きく4つのタイプに分かれます。
- 乾燥肌
- 混合肌
- 脂性肌
- 敏感肌
自分の肌質を知っておけば、自分に合う化粧水も選びやすくなりますよ。それでは、それぞれの肌質の特徴と化粧水の選び方を紹介します。
乾燥肌|保湿力が高いもの
乾燥肌は「油分」「水分」の両方が少ない状態です。乾燥した肌は、うるおいを維持する肌のバリア機能が低下しています。刺激に弱く、肌トラブルも起こしやすいのが特徴です。
また、肌のキメは細かいものの、顔全体がつっぱる感じがするのも乾燥肌の特徴の1つです。肌のつっぱりは洗顔後や入浴後に多くみられ、メイクのノリも悪いと感じることが多いです。目元の小じわが気になりやすいのも、乾燥が原因の1つです。
乾燥肌の人は、高保湿スキンケアでしっかり保湿することが大切です。目元や頬など乾燥が気になる部分に重ね塗りしたり、乳液とクリームをダブル使いしたりすると、肌のうるおいを保ちやすくなります。
混合肌|保湿力が高いもの
混合肌は、油分が過剰で水分は少ない状態です。おでこなどのTゾーンは脂っぽく、目の周りや頬など皮膚の薄い部分は乾燥しています。肌のキメが粗く、カサカサやゴワゴワを感じることが多いのが特徴です。
混合肌の人は、保湿力の高い化粧水を選びましょう。乾燥肌と脂性肌が混在している状態のため、化粧品の使いわけもポイントのひとつです。
乾燥が気になるUゾーンには化粧水を重ねづけし、ベタつきや脂っぽさが気になるTゾーンは量を減らすか、テクスチャーが軽いものをつけると良いでしょう。肌の部位によって、化粧水の量や種類を調整することが大切です。
脂性肌|抗炎症作用があるもの
脂性肌は、肌の油分と水分の両方が多い状態です。皮脂が多く、ニキビなどの炎症が出やすいため、抗炎症作用のある化粧水を選びましょう。
以下の成分は、肌の炎症を鎮めて修復してくれる作用があります。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- アラントイン
- ツボクサエキス
購入を検討するさいには、化粧水の成分表示を確認してみましょう。
敏感肌|保湿力が高く低刺激のもの
敏感肌は、肌表面のうるおいバリアが低下して刺激を受けやすい肌状態です。赤みやヒリつきが出やすい特徴があります。
体調の変化やストレス、花粉などの季節要因に敏感に反応して、肌トラブルが生じやすいです。
敏感肌は化粧水の刺激を避けるため、保湿力が高く、低刺激のものがおすすめです。「エタノール」「パラベン」「人口香料」「着色料」などの添加物は肌荒れの大きな原因です。
また、セラミドなどの保湿成分が配合された化粧水を選ぶことで肌の水分量が高まり、刺激から肌を守るバリア機能が正常にはたらくようになります。
まとめ|肌トラブルを防ぎすこやかな肌を手に入れよう
この記事では、化粧水が合わない原因や自分の肌に合った化粧水の見極め方を紹介しました。
化粧水が肌に合わない原因は?
- 肌状態や体調の乱れ
- アレルギー性接触皮膚炎
- ターンオーバーの乱れ
【肌タイプ別】自分の肌に合った化粧水の見極め方
- 乾燥肌|保湿力が高いもの
- 混合肌|保湿力が高いもの
- 脂性肌|抗炎症作用があるもの
- 敏感肌|保湿力が高く低刺激のもの
肌質や肌の状況は、人それぞれです。どんなに肌がきれいな人がおすすめしている化粧水でも、自分の肌に合わなければ効果はありませんし、逆に肌トラブルを招く可能性だってあります。
化粧水が合わないことで起こる肌トラブルを防ぎ、すこやかな肌を手に入れましょう。メイクをするのが、もっと楽しくなりますよ。