毎朝のスキンケアについて、目的をきちんと理解していますか?朝は身支度に洗濯にとバタバタしがちなので、スキンケアにかける数分さえもったいないと感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、何となく毎朝おこなっているスキンケアにも、実はきちんとした目的があるのです。本記事では、朝のスキンケアの目的や手順、肌タイプごとのポイントを解説します。
朝のスキンケアをやさしく丁寧におこない、1日を笑顔でスタートしましょう。きっと気持ちもポジティブになれますよ。
朝のスキンケア|3つの目的
朝はメイクをしていない分、スキンケアが疎かになっている人も多いのではないでしょうか。しかし、朝のスキンケアは、肌にとって非常に重要なのです。おもな目的は、以下の3つです。
- 余分な皮脂や汚れを落とす
- 肌の乾燥を防ぐ
- 外的刺激から肌を守る
目的を理解することで、バタバタしがちな朝のスキンケアも、丁寧におこなえるのではないでしょうか。それぞれについて細かく解説します。
目的①余分な皮脂や汚れを落とす
「夜はメイクもせず寝ているだけなので、肌は汚れていないのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、寝ている間にも皮脂が分泌されたり、ほこりなどの汚れが付着したりするのです。朝もかならず洗顔料などを使い、きちんと洗顔をおこないましょう。
余分な皮脂や汚れを落とすことで、肌荒れの予防にもつながります。
また、洗顔料を使わずぬるま湯だけの洗顔では、汚れが落としきれず肌トラブルの原因にもなります。乾燥肌や敏感肌の人はクリームタイプの洗顔料を使用するなど、自分の肌質にあったアイテム選びをおすすめします。
目的②肌の乾燥を防ぐ
朝のスキンケアには、肌の乾燥を防ぐ目的もあります。1日の始まりである朝に、正しい方法でスキンケアをして肌にうるおいを補給することで、ハリのあるツヤ肌を長時間キープできます。
また、肌がうるおった状態だとメイクのノリが良くなりやすいので、自然とメイクの持ちも良くなります。「夕方になるとファンデーションが割れてくる」「皮脂によってメイクが崩れてしまう」という人は、メイク前の保湿が足りないのかもしれません。今一度、自分のスキンケア方法を見直してみましょう。
朝のスキンケアでしっかりと保湿することで、エアコンなどによる日中の乾燥を防ぎ、またメイクのノリも良くなるので、丁寧におこないましょう。
目的③外的刺激から肌を守る
朝のスキンケアは、日中の「紫外線」や「花粉」「ほこり」など、肌に悪影響を及ぼす外的刺激から肌を守る目的もあります。スキンケアが不十分で乾燥した肌は、バリア機能が低下しており外的刺激を受けやすい状態です。
肌のバリア機能を高めるためにも、肌を乾燥させないことを重視したスキンケアをおすすめします。
また、紫外線は日焼けするだけでなく、肌が乾燥する原因にもなります。毎朝のスキンケア時に、日焼け止めを塗ることを習慣化し、忘れないようにしましょう。また、紫外線は夏場だけでなく1年中降り注いでいます。化粧下地やファンデーションにUVケアが可能なものもあるので、うまく取り入れるといいですよ。
また、日焼け止めを塗った日は、メイクをしていなくてもクレンジングをしましょう。きちんと日焼け止めを落とさないと、肌トラブルにもつながります。クレンジング料も、乾燥が気になる人は「ミルクタイプ」や「クリーム状」など、洗い上がりがしっとりするタイプを選びましょう。
朝のスキンケア|基本の手順
バタバタする朝のスキンケアは、ついつい疎かにしてしまっていませんか?「とりあえずやっておく」ではなく、きちんと正しい手順でおこなうことで、より効果を得られます。朝のスキンケアの基本的な手順は、以下のとおりです。
- 洗顔をする
- 化粧水をつける
- 美容液をつける
- 乳液・クリームをつける
- 日焼け止めを塗る
それぞれの手順について、細かく解説していきます。
手順①洗顔をする|肌を清潔に
朝起きたら、肌を清潔にするためにまず洗顔をおこないましょう。夜寝ている間に皮脂が分泌したりほこりが付着したりと、朝の肌は意外と汚れています。しっかりと泡立てた洗顔料で、肌全体をやさしく包み込むように洗ってください。ポイントは、洗顔時に肌をゴシゴシこすらないことです。
洗い流すときは、ぬるま湯を使いましょう。冷たすぎる水では十分に皮脂や汚れを落とせず、反対に熱すぎるお湯だと皮脂を落としすぎる可能性があります。また、髪の毛の生え際やあごなどは洗い残しが起こりやすいため、丁寧にすすぎましょう。
洗顔後は、清潔なタオルでポンポンとやさしくおさえるようにして水気を拭き取ります。
手順②化粧水をつける|うるおいを補給
洗顔後は急激に肌の乾燥が進むため、すぐに化粧水をつけてうるおいを補給しましょう。化粧水のつけ方は、使用するアイテムが推奨する方法を参考に手またはコットンで浸透させていきます。
コットンを使用する場合は、肌との間で摩擦が起きないよう、コットンがひたひたになるまでたっぷりと化粧水を染み込ませてください。
手でつける場合は、叩かずに両手でやさしく包み込むように肌へ馴染ませていきます。化粧水をしっかりと肌に補給しておくことで、乾燥を予防し化粧のもちも良くなります。
手順③美容液をつける|肌に栄養をプラス
化粧水で肌にうるおいを補給した後は、美容液をつけて肌に栄養をプラスします。美容液をつけるポイントは、適量を手のひらに出して体温で少し温めてから顔全体になじませます。しっかりと肌の角質層まで、浸透してくれるでしょう。
また、美容液にはさまざまな種類があり、化粧水の前に使う「導入美容液」もあります。きちんと効果を得るためにも、使用方法の説明書きをきちんと確認してから使うようにしてください。
手順④乳液・クリームをつける|水分を閉じ込める
化粧水や美容液をつけたら、次に乳液やクリームでふたをして、水分を閉じ込めます。乳液とクリームは必ず両方とも使う必要はなく、夏場など肌のベタつきが気になる場合は乳液だけでも大丈夫です。冬場など乾燥が気になるときは、乳液とクリームの両方をつけることで、しっかりと保湿できます。
注意点として、「脂性肌だから」「さっぱり仕上げたいから」と化粧水や美容液だけでスキンケアを終わらせないようにしてください。きちんと保湿するために、肌タイプに関わらず必ず乳液やクリームなどの油分が含まれた保湿アイテムで仕上げましょう。
手順⑤日焼け止めを塗る|しっかりと紫外線対策
乳液やクリームで肌をととのえたら、最後に日焼け止めを塗りましょう。紫外線は1年中降り注いでいるため、紫外線対策も1年中必要です。室内にいても、窓などから紫外線が入ってきますので、外出の予定がない日でもUVケアを忘れないようにしましょう。
化粧下地やファンデーションにUVケア成分が含まれているアイテムもあるので、忙しい朝はうまく取り入れると時短につながりますよ。
朝のスキンケア|肌質ごとのポイント
朝のスキンケアは非常に重要ですが、ただケアすれば良いだけでなく自分の肌質にあったやり方でおこなうことが大切です。「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「普通肌」の4タイプそれぞれに合ったスキンケアのポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
乾燥肌|しっかり保湿
乾燥肌は、肌のバリア機能が低下し、水分が蒸発してしまいカサカサの状態です。乾燥肌は「小じわ」や「くすみ」「シミ」などの原因になるため、きちんとした保湿ケアが大切です。
また、乾燥している肌は刺激を受けやすいため、刺激が少なく保湿力の高いアイテムを使うと良いでしょう。クレンジング料や洗顔料を選ぶときは、肌に必要な皮脂まで洗い流さないよう、洗浄力の強さには注意しましょう。
脂性肌|皮脂や古い角質を除去
脂性肌は皮脂が必要以上に分泌された状態で、肌がテカったり脂っぽく感じたりすることがあります。不要な皮脂や古い角質をしっかりと洗い流すことが大切です。
しかし、脂性肌は水分が足りず乾燥が原因で皮脂が過剰に分泌してしまっている場合もあります。肌の洗いすぎには注意をし、化粧水で水分補給をした後、乳液やクリームでしっかりと保湿しましょう。
混合肌|部位によりケアを変える
混合肌は、顔の部位によって乾燥肌と脂性肌が混在している状態です。おでこや鼻などのTゾーンは皮脂の分泌が多く、頬などは乾燥しやすいのが特徴です。日本人の多くは、混合肌だと言われています。
混合肌の人は、顔の部位によってスキンケア方法を変えるのがおすすめです。乾燥しやすい部位は高保湿成分が含まれたスキンケアアイテムを使い、皮脂の分泌が気になる部位には、油分の少ないスキンケアアイテムでさっぱりケアすると良いでしょう。
普通肌|肌状態に合わせて変える
普通肌とは、水分と油分のバランスが良いキメの整った肌を指し、理想的な肌質です。女性の場合は、生理周期やホルモンバランスの乱れなどにより肌の調子が乱れる場合もあるので、日常的にスキンケアをおこなうことが大切です。
スキンケアアイテムを選ぶさいは、基本的に使用感の合うアイテムを選んでも良いですが、季節や年齢による肌のゆらぎに対応できるアイテムを都度選ぶと、さらに良いでしょう。
朝と夜のスキンケアの違い
同じスキンケアでも、朝と夜とではそれぞれで目的が異なります。美しくすこやかな肌を手に入れるためには、どちらも重要なのです。それぞれの目的は以下のとおりです。
【朝のスキンケア】
- 余分な皮脂や汚れを落とす
- 肌の乾燥を防ぐ
- 外的刺激から肌を守る
【夜のスキンケア】
- メイクや皮脂汚れ、外気による汚れを落とす
- 紫外線や花粉など、日中の外的ダメージから肌を回復する
つまり、朝のスキンケアの目的は「日中のダメージから肌を守るため」であり、夜のスキンケアの目的は「日中に受けたダメージから肌を回復させるため」なのです。
スキンケアの目的が変われば、必要な手順やスキンケアアイテムの種類も異なります。目的や肌状態に合わせて手順を見直したり、フェイスパックなどのスペシャルケアを取り入れましょう。
朝と夜のどちらのスキンケアも、肌にとっては欠かせません。忙しかったり面倒だったりという理由で、適当に済ませてしまうこともありますよね。しかし、美しい肌を手に入れるためには、どちらのスキンケアもやさしく丁寧に毎日続けることが大切です。
まとめ|朝のスキンケアで1日を笑顔でスタートしよう
朝はついバタバタしてしまいがちなので、スキンケアを疎かにしてしまいがちです。しかし、美しい肌を手に入れるためには、朝のスキンケアをきちんとおこなうことが大切です。朝にスキンケアをするおもな目的は、以下の3つです。
- 余分な皮脂や汚れを落とす
- 肌の乾燥を防ぐ
- 外的刺激から肌を守る
朝のスキンケアを丁寧におこなうことで、肌も心もすこやかになり、1日を笑顔でスタートできますよ。