美容液の正しい順番|スキンケアをもっと効率的に!

「美容液を使っているけれど、順番があっているかどうかわからない」「美容液を正しく使い、スキンケアを効率化したい」そう悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

美容液は美容成分をたっぷり含んでおり、美肌を手にいれるには欠かせないスキンケアアイテムの1つです。しかし、使う順番を間違えてしまうと美容液だけではなく他のアイテムの効果も十分に発揮されません。

この記事では、美容液を使う順番や効果的に使う方法について解説します。美容液を正しく使って、効率的に理想の肌を手に入れましょう。

この記事の監修
薬剤師/美容家 椎名 あやな
薬剤師/美容家椎名 あやな
目次

美容液をつける順番|正しいスキンケアの基本手順

美容液は、配合された美容成分をしっかりと肌に浸透させるために正しい順番でつけることが大切です。基本的なスキンケアの順番は「化粧水→美容液→乳液・クリーム」です。

化粧水をつけた後の肌は、水分が補われ肌の表面が整った状態です。洗顔後にそのまま美容液をつけるよりも、先に化粧水をつけることにより美容液の成分が肌に届きやすくなります。

また、美容液は必ず乳液やクリームの前につけるようにしましょう。乳液やクリームなどには、油分が多く含まれています。油分の多いスキンケアアイテムを先につけてしまうと、油分が美容液の浸透を妨げてしまうのです。

乳液やクリームをスキンケアの最後に使用し、肌にふたをすることで水分の蒸発を防ぎ美容液の成分が外へ出ていってしまうのを防いでくれます。

ただし、ブースター美容液や導入美容液などは化粧水をつける前に使用しないと効果をきちんと発揮できません。本来のはたらきを十分に発揮し、もっとも効果的に使用するためにも美容液を使う前には、どのタイミングでつけるのが最適なのかきちんと確認してください。

美容液の役割

美容液は肌トラブルや悩みに対しての集中ケアや、肌の悩みを未然に防ぐ役割があります。ほかのスキンケアアイテムよりも特定の美容成分が高配合されているため、高価なものが多いです。

美容液の種類は豊富で「ハリ・弾力」「美白」「しみ」「しわ」など特定の肌悩みにはたらきかけて集中ケアをする役割をもち、目的に合わせて高い美容効果を発揮します。

美容液は「肌の状態」「理想とする肌質」といった個人のニーズに合わせて使用することで、肌悩みを改善したり予防したりすることができるのです。美肌を手にいれるためにも、肌悩みに合わせて美容液をうまく取り入れましょう。

美容液を正しい順番で使わないとどうなる?

美容液をつける正しい順番について解説しました。

美容液を正しい順番で使わないとどうなるのでしょうか?以下の2つの内容について説明していきます。

  • 化粧水の浸透が悪くなる
  • 美容液の成分が肌に届きにくくなる

美容液の効果を十分に発揮させるためにも、きちんと覚えておきましょう。

化粧水の浸透が悪くなる

美容液を化粧水の前につけてしまうと、化粧水の浸透が悪くなります。

美容液を化粧水の後につけるのは、それぞれのスキンケアアイテムのはたらきを最大限に引き出すためです。「化粧水→美容液」の順番で使用するほうが、化粧水と美容液ともにベストなはたらきができるため、より美肌効果を発揮できるのです。

化粧水には水分が多く配合されています。美容液には油分が含まれているため、化粧水の前に美容液をつけてしまうと、肌が油分でコーティングされてしまい化粧水が浸透しにくくなってしまいます。

化粧水を先につけることによって水分で肌を柔らかくし、美容液の成分が浸透しやすくなります。化粧水の効果を十分に発揮させるためにも、美容液は化粧水の後につけるようにしましょう。

美容液の成分が肌に届きにくくなる

乳液やクリームを美容液よりも先に使用してしまうと、美容液に含まれる美容成分が肌に浸透しにくくなり、肌の角質層まで届きにくくなってしまいます。

また、美容液をスキンケアの最後につけてしまうと、乳液やクリームでふたができずせっかく補った美容成分が出ていってしまうのです。

乳液やクリームには、油分が多く含まれております。肌にふたをして、スキンケアで補った美容成分が逃げないようにすることがおもな役割です。

美容成分を肌の角層まで浸透させ、出ていかないようにするためにも乳液やクリームの前に美容液を使用することが重要なのです。

美容液の4つの種類と効果

美容液は肌悩みや目的に応じたものを選ぶことがポイントです。理想の肌を効率的に手にいれるためにも、自分が理想とする肌にあった美容液を選ぶようにしましょう。

美容液のおもな4つの種類について紹介します。

  1. 美白美容液
  2. 保湿美容液
  3. エイジングケア美容液
  4. ブースター美容液

ぜひ参考にしていただき、肌悩みを解決し理想の肌を手に入れましょう。

1.美白美容液

美白美容液には「メラニンの生成を抑え、しみやそばかすを防ぐ」という効果があります。

美白美容液は、メラニンの生成を抑える効果があるものや、肌のターンオーバーの乱れにより引き起こされるくすみにアプローチするものなど、肌を明るくしてくれる美容液です。

美白美容液の中には「ビタミンC誘導体」や「トラネキサム酸」などの美白有効成分が配合されているものもあります。

美白美容液は、あらゆる人におすすめです。「今日は、いっぱい紫外線を浴びてしまった!」という人にはとくに使っていただきたいです。また、外出していなくても気づかないうちに「生活紫外線」というものを日々浴びてしまっています。

美白美容液を毎日のスキンケアにプラスし、誰もがあこがれる美肌を手に入れましょう。

2.保湿美容液

保湿美容液は「保湿」をおもな目的とし、肌のカサつきが気になる人や空気が乾燥する秋冬におすすめです。

肌は乾燥するとバリア機能が乱れて外部からの刺激を受けやすくなります。きちんとケアをおこなっていなければ、肌のキメが粗くなったり肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしたりします。

日頃のスキンケアでは十分に肌の水分が保てなくて物足りない、または体調や季節の変化による肌の乾燥が気になるときに取り入れたい美容液です。

保湿美容液は、肌に水分を補いやすくするとともに肌への美容成分の補給をサポートしてくれます。

3.エイジングケア美容液

エイジングケア美容液は、年齢肌の悩みをサポートする役割をもつ美容液です。

年齢を重ねるとともに「ハリ不足」「しみ」「しわ」「毛穴の開き」などの肌悩みが増えてきますよね。エイジングケア美容液は、年齢肌が気になる人におすすめです。

また、エイジング効果のあるスキンケア化粧品を使い始める年齢の目安は25歳ごろです。エイジングケア化粧品は予防のスキンケアなので、目立ったトラブルがなくても予防として若いうちから取り入れることをおすすめします。

年齢の若い人にとっては「まだ早いのでは?」、年配の人にとっては「もう手遅れなのでは

?」と思いがちです。しかし、一般的なスキンケア化粧品に比べて加齢に対応した成分が豊富に含まれているエイジングケア化粧品は、未来の肌に若々しさを与えてくれます。

数年後の肌のためにも、エイジングケア美容液をスキンケアに取り入れてみましょう。

4.ブースター美容液

ブースター美容液は化粧水の浸透を助けるスキンケアアイテムで、「導入美容液」や「プレ化粧水」とも呼ばれています。ほかの美容液とは使い方が異なるので、注意が必要です。

基本的なスキンケアでは洗顔後に化粧水をつけますが、ブースター美容液は「化粧水の前」に使います。次に使う化粧水がより浸透しやすくなるように、肌に通り道を作る役割があります。

「肌の乾燥が気になる」とか「普段使っている化粧水などの効果を高めたい」というときに取り入れたいアイテムです。洗顔後にプラスするだけなので、いつものスキンケアを変えることなく手軽にスキンケアを格上げし、ワンランク上のお手入れが叶います。

美容液を効果的に使う方法

美容液には、美容成分が多く含まれていることから高い効果を感じたいですよね。

美容液は正しく使うことにより、より効率よく肌悩みにアプローチできます。美容液を効果的に使う方法を紹介します。

  • 気になる部分には重ね付け
  • 手で温めてから使う
  • 肌質にあったものを使う
  • 使用期限を守る
  • 何種類もの美容液を混ぜて使わない

使い方のコツをおさえて、効率よく理想の肌を手に入れましょう。

気になる部分には重ね付け

美容液は、とくに気になる部分に重ね付けするのをおすすめします。

目元や口元などの皮膚が薄くて乾燥しやすい場所など、気になる部分に美容液をプラスしてみましょう。季節や体調の変化によって肌のコンディションは変わってきます。肌の調子をみながら、気になる部分に美容液を重ね付けして肌を均一に整えましょう。

最初につけた美容液が浸透したのを確認してから、ゆっくり時間をかけて重ね付けしてください。

手で温めてから使う

コットンの使用を推奨されている美容液以外は、顔につける前に手のひらに乗せて5秒ほど待ちましょう。美容液を人肌ほどに温めることで肌に浸透しやすくなります。

美容液だけでなく、化粧水や乳液などのスキンケアアイテムは通常だと体温よりも冷たい状態です。そのままつけると冷たさに肌が驚いてキュッと引き締まってしまうこともあります。

美容液や化粧水の成分を角質層までしっかり浸透させるためにも、手で温めてから使うようにしましょう。

顔全体に馴染ませたら優しくハンドプレスしてください。手の温もりで顔の血行がよくなり、浸透しやすくなるだけでなくリラックス効果も得られますよ。

肌質にあったものを使う

美容液もほかのスキンケアと同様に、自分の肌質にあったものを使用しましょう。

「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」など肌質は1人1人異なります。同じ肌悩みを抱えた人からすすめられたとしても、肌質が合わなければ効果が発揮できないばかりか、肌トラブルを招いてしまう可能性もあります。

美容液を選ぶさいには、自分の肌質や肌悩みに合ったものかどうかをきちんと確認してから使用しましょう。

使用期限を守る

美容液の使用期限をきちんと確認してから使うようにしましょう。

使用期限がすぎているものは、かえって肌トラブルを招くことがあります。美容液は比較的価格が高いものが多いので、もったいないから使いたいという気持ちはわかりますが、肌を守るためにも、使用期限は守るようにしましょう。

また、1度開封した美容液は使用期限に関係なく早めに使い切るようにしてください。開封するとそこから酸化が始まり、そのまま放置してしまうと雑菌が繁殖する可能性もあります。

肌に直接つけるものなので、肌トラブルを起こさないためにも、品質の管理はしっかりとおこないましょう。

何種類もの美容液を混ぜて使わない

肌悩みがたくさんあると、早く解決したいからと同時にいくつかの美容液を混ぜ合わせて使いたくなる人もいるのではないでしょうか。

きちんと美容液の効果を発揮させるためにも、異なる美容液を何種類も混ぜて使わないようにしましょう。

合わない成分同士だと、分離してしまい効果がなくなってしまうことがあります。

まとめ|美容液の正しい順番を知って理想の肌を手に入れよう

美容液は正しい順番で使わなければ、しっかりと効果を得ることができません。

スキンケアアイテムは、基本的に水分が多いものから使用し油分が多いものでふたをします。そのため「化粧水→美容液→乳液・クリーム」の順に使うのが基本です。

しかし、ブースター美容液のように化粧水の前につけるものもあり、美容液のタイプやお手入れの内容によって適した順番が異なります。美容液の効果を最大限に発揮させるために、パッケージにある使用手順をきちんと確認し、正しい順番で使うようにしましょう。

さまざまな美容成分がたっぷり詰まった美容液は、適切な使い方をすることで効果を発揮します。正しい使い方をチェックして、より効率的に理想の肌を手に入れましょう。

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