炭酸水洗顔はここ最近、雑誌やSNSなどで話題になっています。聞いたことはあるけれど、どのような効果があるのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
自宅で簡単にできる炭酸水洗顔は、正しいやり方でおこなうことでうれしい効果がたくさんあるのです。この記事では、炭酸水洗顔の5つの効果や洗顔方法を解説します。
いつもの洗顔にプラスすることで、あなたの「理想の肌」に近づけるでしょう。ぜひ最後まで、ご覧ください。
炭酸水洗顔とは?
炭酸水洗顔とは、洗顔で使用する水を「炭酸水」に変えておこなうことです。炭酸水は、味がついていなくて、無糖のものを使用します。
炭酸により毛穴が開き、皮脂や毛穴の汚れが落ちやすく、その結果肌のくすみやニキビ予防などの効果が期待できます。
洗顔時のすすぎを炭酸水でおこなう以外にも、洗顔料を泡立てるさいに炭酸水を使用する方法もあります。炭酸のシュワシュワ感により、すっきりとした洗い上がりを感じられます。
【炭酸水で洗顔】5つの効果
炭酸水で洗顔をおこなうことで、うれしい効果をたくさん感じられます。おもな効果は、以下の5つです。
- 肌の血行促進
- 毛穴汚れを浮かせて落とす
- 肌代謝のアップ
- シミを予防
- スキンケアの浸透率アップ
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
効果1.肌の血行促進
炭酸水は「水」と「二酸化炭素」でできています。シュワシュワとした炭酸が肌に浸透し、皮膚のすぐ下を通る毛細血管に吸収されると、血中の二酸化炭素濃度が上昇します。
二酸化炭素濃度が上昇すると、人のからだは「酸素不足!」と感じ毛細血管を広げて、酸素を取り込もうとします。そうすると心臓から送られる血液の流れがよくなり、血流が増えていきます。
血流が増えることで、皮膚の細胞に酸素が増えて、全身のすみずみまで栄養が運ばれていくのです。
効果2.毛穴汚れを浮かせて落とす
炭酸水洗顔をおこなうことで、皮脂や毛穴の汚れを除去してくれる効果もあります。
炭酸ガスが肌に触れることで、落としにくい皮脂や毛穴汚れ、メイクの残りを浮かせて除去してくれます。
炭酸には、タンパク質や皮脂などの汚れを吸着する性質があるのです。その作用により、毛穴の奥の汚れや角質までも吸着し、毛穴を清潔な状態にしてくれます。
ニキビの原因となる、皮脂の詰まりやアクネ菌の増殖をおさえてくれるので、ニキビ抑止にも効果があります。皮脂が多い脂性肌の人は、炭酸水洗顔をすることでとくに効果を感じやすいでしょう。
効果3.肌代謝のアップ
炭酸水を使って洗顔をすることで、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。
健康な肌の場合、ターンオーバーは一定の周期でおこなわれます。しかし、毛穴の汚れが除去できていないとリズムが乱れる要因となり、肌の細胞の生まれ変わりを妨げてしまいます。
炭酸水で洗顔をすることによって、肌のターンオーバーの乱れの原因となる毛穴汚れを浮かして、除去します。肌トラブルが起こりにくい、健康的な肌へと導いてくれるのです。
効果4.シミを予防
炭酸水を使った洗顔は、多くの女性が悩む「シミの予防」にも効果的です。
シミのもととなるメラニン色素は、肌の細胞を守るために紫外線を吸収するはたらきがあります。血の巡りが悪くなると、メラニン色素がどんどん蓄積されていきます。メラニン色素がきちんと排出されず、蓄積することによりシミになるのです。
炭酸水を使った洗顔をおこなうことにより血流を改善し、メラニン色素の排出を促すことでシミ予防だけでなく、顔のくすみまでも改善し、透明感のある肌に近づけられます。
効果5.スキンケアの浸透率アップ
炭酸水を使った洗顔をすることで、炭酸水が皮脂や毛穴汚れなどの不要な汚れを浮かし、落としてくれます。その結果、化粧水などのスキンケアがより浸透しやすくなるのです。
炭酸は肌から浸透する効果が高いため、スキンケアの美容成分をより効果的に肌の角質層まで届けてくれます。
炭酸水を使った洗顔方法
炭酸水を使った洗顔には、いくつかの方法があります。おもなやり方は、以下の5つです。
- 炭酸水を使ってすすぎ洗いする
- 炭酸水を使って洗顔料を泡立てる
- 炭酸水を使って洗顔料を洗い流す
- 炭酸水に顔をつける
- 洗顔後に炭酸水パックする
炭酸水をどのように使って洗顔するかによって、効果にも違いが出てきます。自分の肌やライフスタイルにあった方法で、おこなってみてください。
それでは、1つずつ解説していきます。
炭酸水を使ってすすぎ洗いする
事前に炭酸水で肌をすすぎ洗いすることで、通常の洗顔よりも皮脂などの汚れが落ちやすくなったり、化粧水などスキンケアアイテムの浸透がよくなったりします。
手順は、以下のとおりです。
- 洗顔をする前に、手を洗い清潔にする
- 洗面器に炭酸水をそそぎ、手ですくいながら顔を洗う
- いつもの洗顔料をよく泡立てて、肌に泡をのせて転がすようにしてやさしく洗う
- 炭酸水を手で救いながら、洗顔料を洗い流す
髪の生え際やフェイスライン、小鼻の周りはとくに洗い残しが多くなりがちです。肌トラブルにもつながりますので、丁寧にすすぎ流しましょう。
炭酸水を使って洗顔料を泡立てる
炭酸水を使って洗顔料を泡立てることにより、水でおこなうよりも濃厚で弾力のあるもっちりとした泡を作ることができます。炭酸水を使用して作った泡が、皮脂や汚れを吸着してくれるのです。
手順は以下のとおりです。
- 洗顔をする前に、手を洗い清潔にする
- ぬるま湯で、さっと顔を濡らす
- 洗顔料を手に取り、炭酸水を少量注いでよく泡立てる
- 泡をたっぷり顔全体にのせて、肌をこすらないよう泡で洗うように洗顔する
- 洗い終えたら、ぬるま湯で丁寧に洗顔料を洗い流す
洗顔料を泡立てるさいは、できるだけ素早く、空気を含ませるようにして泡立ててください。泡立てネットを使用すると、より効率的に濃厚な泡を作れるのでおすすめです。
また、洗顔料の洗い残しがないよう、洗顔にかけた時間の倍くらいの時間を使って洗い流しましょう。肌をゴシゴシこすらないように、やさしく丁寧におこなってください。
炭酸水を使って洗顔料を洗い流す
洗顔料を洗い流すさいに炭酸水を使うことで、炭酸の効果を肌にしっかりと入れ込むことができます。
手順は、以下のとおりです。
- 洗面器に炭酸水を入れておく
- 洗顔をする前に、手を洗い清潔にする
- ぬるま湯で、さっと顔を濡らす
- 洗顔料をしっかり泡立て、肌を摩擦しないようやさしく洗顔する
- 洗面器に入れておいた炭酸水をすくい、洗顔料を洗い流す
洗顔料の洗い残しがないように、丁寧にすすいでください。また、炭酸水をたっぷり使ってすすぎ、できるだけ肌をゴシゴシこすらないよう、やさしく丁寧に洗いましょう。
炭酸水に顔をつける
洗顔をする前に炭酸水に顔をつけることで、毛穴が開き皮脂や毛穴の汚れが落ちやすくなります。また、肌のターンオーバーや血行を促進する効果もあります。
毛穴の汚れや黒ずみに悩んでいる人だけでなく、肌の状態をよりよくしたい人にもおすすめの方法です。
手順は、以下のとおりです。
- ぬるま湯で、さっと顔を濡らす
- 顔が十分に浸かるくらい、洗面器に炭酸水を入れる
- 数秒間、洗面器に顔をつける(複数回おこなう)
- ぬるま湯で、顔を洗い流す
炭酸水を顔に浸すさい、あまり長時間おこなうと肌に負担をかけてしまいます。最初は短めの時間から試して、問題がなければ徐々に長くするなど、自分の肌にあった時間を見つけましょう。
洗顔後に炭酸水パックする
炭酸水を使って洗顔するだけでなく、パックをするのもおすすめです。
炭酸水パックは、炭酸水洗顔よりも効果を実感しやすいです。毛穴の汚れを除去したり、肌を引き締めたりといったうれしい効果も期待できます。ぜひ、洗顔後に取り入れてみてください。
手順は、以下のとおりです。
- 洗顔後、シートマスクまたはコットンに炭酸水をたっぷり染み込ませる
- シートマスク(コットン)を肌にのせ、5〜10分程度おく
- シートマスク(コットン)を取り、通常のスキンケアをおこなう
ポイントは、シートマスク(コットン)がひたひたになるくらい、たっぷりと炭酸水を染み込ませることです。
炭酸水パックは、毛穴が開きやすい風呂上がりや、ホットタオルをあてた後におこなうと、より効果的です。炭酸水の効果が、より肌に浸透しやすくなります。
「パックは、長時間しておくほうが効果的」と勘違いしてる人も、いるのではないでしょうか。しかし、炭酸水でパックする時間が長すぎると、肌の水分が奪われてしまい乾燥の原因になります。しっかりと効果を出すためにも、必ず時間を守るようにしましょう。
炭酸水で洗顔|注意する4つのポイント
炭酸水で洗顔をすることで、多くのメリットが得られます。しかし、ポイントをおさえておこなわなければ、逆に肌トラブルを引き起こしてしまうおそれがあります。ポイントは以下の4つです。
- 頻度は少しずつ増やす
- 肌がデリケートなときは使用しない
- 肌をこすらない
- 無糖の炭酸水を使う
それぞれについて、細かく解説していきます。正しい方法でおこない、肌トラブルを避けて最大限に効果を引き出しましょう。
ポイント1.頻度は少しずつ増やす
炭酸水での洗顔は、水を使用する一般的な洗顔に比べると刺激が強いです。まずは週に1回のペースで始めてみましょう。
肌トラブルなどなく、問題がないようであれば週に2〜3回などと徐々に回数を増やしていきます。敏感肌の人などが急に炭酸水洗顔をおこなうと、肌トラブルの原因にもなります。まずは少量で試してみて、ヒリヒリするなど反応があった場合はすぐに使用を中止してください。
ポイント2.肌がデリケートなときは使用しない
女性は生理中など、ホルモンのバランスにより肌がデリケートになるタイミングがあります。炭酸水洗顔をしてもとくに問題がない人でも、肌がデリケートなときは避けましょう。
生理中はとくに肌が敏感になり、ニキビなどもできやすい時期です。肌に強い刺激を与えないように注意してください。
また、日焼けや傷、炎症がある場合にも炭酸水洗顔は避けましょう。肌がピリピリしたり赤くなったりした場合にも、すぐに炭酸水洗顔を中止してください。
ポイント3.肌をこすらない
洗顔時に汚れをきれいに落とそうと思い、ついついやってしまいがちですが、肌をこすらないようにしましょう。とくに、泡立てた洗顔料でマッサージをするさいは、指で肌をこすらず、泡でやさしくマッサージをするようなイメージでおこなってください。
また、炭酸水で洗い流すさいにも、ごしごしこすらず、やさしく洗い流すようにしましょう。
ポイント4.無糖の炭酸水を使う
使用する炭酸水は、無糖のものを選んでください。味のついたものや加糖のものは、肌がベタついてしまい、糖分が肌に残ってしまいます。
また、炭酸水の「濃度」にも注意して選びましょう。炭酸水には「微炭酸」と「強炭酸」があります。文字どおり、強炭酸の方が肌にとって刺激が強いです。初めて使う人や肌が弱い人は微炭酸を使用してください。皮脂汚れが気になる人は強炭酸を使用するなど、自分の肌状態や使用頻度に合わせて使いわけましょう。
まとめ|炭酸水で洗顔をして理想の肌を手に入れよう
この記事では、炭酸水洗顔による効果ややり方を紹介しました。
【5つの効果】
- 肌の血行促進
- 毛穴汚れを浮かせて落とす
- 肌代謝のアップ
- シミを予防
- スキンケアの浸透率アップ
炭酸水洗顔のやりすぎは、肌への刺激が強くあまりよくないですが、肌状態に合わせて週に数回おこなうことで、今までの肌との違いを実感できます。
この記事を参考に、スペシャルケアとして炭酸水洗顔を取り入れ、理想の肌を手に入れましょう。